遺伝子組み換えアトランティック・サーモン”AquAdvantage Salmon”を販売へ 米国

米国でついに遺伝子組み換えの鮭を市場投入
以下は、記事の抜粋です。


アメリカ食品医薬品局(FDA)は、動物では初めての遺伝子組み換え食品である「遺伝子組換え鮭」について、食べても安全と評価し、環境への影響もないと発表しています。その「遺伝子組換え鮭」が、年内にも、米国で発売される予定なのです。

この、「遺伝子組換え鮭」は、市場にある従来の鮭のサイズになるまで、半分の時間で成長します。なぜなら、別種の大型の鮭(キングサーモン)が持つ成長ホルモン遺伝子が導入されているためです。

この鮭の発売に対して、米国内では反対運動が活発になっています。「AquAdvantage」と命名されたこの鮭は、「フランケンフィッシュ」、あるいは「ミュータントサーモン」とも呼ばれています。

ちなみに、米国では、遺伝子組み換え食品の表示の義務はありません。一方、日本やEUを始め世界60カ国以上の国では、遺伝子組み換え食品には何らかの義務表示規則があります。

「遺伝子組換え鮭」は、野生の鮭との接触を防ぐため、パナマにある、地上のタンクの中で育てられています。それでも万が一自然界に放された場合、従来の鮭への汚染が危惧されています。EU議会は輸入禁止を求めています。輸入の鮭に頼っている私たち日本人の食卓にも、将来的に大きな影響を与えることになるでしょう。

遺伝子組換え食品の長所としては、(1)低コストに食品生産、(2)食糧難解決、(3)特定の栄養成分に富む品種の生産、(4)日持ちの良い品種の生産、(5)寒さや乾燥など、厳しい気候条件の土地で栽培できる品種の開発、(6)害虫に強い品種の開発、(7)農薬使用量の減少などです。

一方、遺伝子組換え食品のリスクは、(1)ホルモン障害、(2)臓器障害、(3)不妊、(4)アレルギー、(5)毒性、(6)農薬使用量の増加、(7)遺伝子汚染、(8)環境問題などです。
さて、賛否ある「遺伝子組換え食品」ですが、皆さんは賛成ですか? それとも反対でしょうか? そして、「遺伝子組換え鮭」、どう思いますか?


以前、関連記事で、FDAが安全だと評価したことを紹介した「遺伝子組み換えアトランティック・サーモン」が販売されるというニュースです。

遺伝子組換え食品の是非は別として、上の記事には問題があります。それは、記事に書かれている遺伝子組換え食品の長所とリスクについて、それぞれの科学的根拠には大きな違いがある点です。つまり、長所の科学的証拠ははっきりしているものが多いですが、リスクの多くは証拠もなくほとんどは推測です。ということで、最後の質問は誘導質問と言われても仕方がないものです。

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コメント

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    遺伝子組み換え食品には拒否反応を示すのに、遺伝子組み換え薬品には抵抗感がないのも不思議です。報道がいかにかたよっているか感じずにはいられません。

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