「マーガリンは危険」と思い込む人が知らない真実

「マーガリンは危険」と思い込む人が知らない真実…日本での「トランス脂肪酸」摂取量は実は少ない
以下は、記事の抜粋です。


日本でもほとんどトランス脂肪酸は使われていない
日本の食品でのトランス脂肪酸の割合は、今や非常に低いものとなっています。マーガリンといっても、数々の脂肪成分から作られており、トランス脂肪酸の割合は7%程度と報告されています。日本人のトランス脂肪酸摂取量は世界の中でも低く、総エネルギーの0.3%程度です(1%未満とすることがWHOに推奨されています)。

そもそも、アメリカで厳密な制限に至ったエビデンスは、非常に多量のトランス脂肪酸を摂取していたアメリカ人のデータに基づいています。日本でもパンやポテトを食べる人は多いですが、その摂取量は比になりません。

だからまったく問題ない、といいたいわけではありませんが、そこを気にするくらいなら、他に気にしたほうが良いことはいくらでもあります。食事は結局バランスが大事です。

エセ医療のマーケティングに使われている
「食事でがんを治す」というのは典型的な詐欺医療の広告ですが、この中身をみると全てが出鱈目なわけではありません。まったく出鱈目なら誰も騙されないわけで、絶妙に科学的な内容が織り込まれているから、騙される人が後を絶たないのです。

「トランス脂肪酸を是が非でも避ける」というのは、詐欺医療広告の代表格です。「トランス脂肪酸が健康に悪い」という”科学的な”根拠をもとに、トランス脂肪酸を含むマーガリンなどを是が非でも避けさせるよう指導します。このように、わかりやすい「悪役」を叩きのめす、というのは、非常に効果的なマーケティングになります。

ただこの記事で解説した通り、「少しでもトランス脂肪酸を摂ると健康に悪影響を及ぼす」というのは、まったく科学的ではありません。摂りすぎると健康に悪いでしょうが、今現在の環境で、そこまで多量に摂取するのはかなり難しいです。

少なくとも日本ではそんなに気にすることはありません。マーガリンが大好物で毎日大量に食べて心筋梗塞になった、など当然例外的な人はいるかもしれませんが、何にだって例外はあります。例外を代表例として受け取ってはいけません。


この話とは逆に、「xxはからだに良い!!」とか言われて、ビタミンやコラーゲンなど「からだに良い」あるいは「からだに必要」とされているものを大量に摂るのも、ほとんどの場合は何の利益もありません。ひどい場合は有害な場合もあります。私は、いわゆる「健康食品」も毎日摂る必要がないものがほとんどだと考えています。

オランダやベルギーなどのEUでは、食品についても「ビタミンが入っている」とか「コラーゲンが豊富」などの”nutrition claim”はできても、「xxに効く」は勿論、「血圧が気になるヒトへ」とか「コレステロールが高めのヒトへ」といった”health claim”は、臨床試験のエビデンスがなければできません。例えば、日本の「小●製薬」の”health claim”を謳った製品はほぼすべて「アウト」です。無駄なものにお金を使うのは止めましょう。

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