米国のネコ、数十億羽の鳥を毎年殺害 研究
以下は、記事の抜粋です。
米国内のネコが毎年、最高37億羽の鳥と207億匹のネズミなどの小動物を殺しているとの研究が、1月29日のNature Communicationsに掲載された。論文によると、鳥や小動物が死ぬ人為的な要因として、生息地の喪失や農薬、狩猟などを上回り、ネコがおそらく最大の要因だという。
研究を行ったのは、Smithsonian Conservation Biology InstituteのScott Loss氏率いるチーム。研究チームはネコの捕食行為についての既存の研究を分析した。
欧州と北米の温暖な地域では、屋外に出ることのできるネコは、1匹あたり毎年30~47羽の鳥、177~299匹の小型哺乳類を殺していることが過去の調査で分かっている。一方、ネコの総数について研究チームは、およそ8400万匹の飼いネコがおり、うち数百万匹は屋外に出ることができないと計算。また、野良ネコはおよそ3000万~8000万匹と見積もった。
「屋外に自由に出られるネコは合わせて年間14億~37億羽の鳥、69億~207億匹の哺乳類を殺していると推計した。この殺害の大半は野良ネコによるものだ」と論文は結論づけている。
国際自然保護連合(IUCN)が毎年更新しているレッドリストによると、島に生息するネコが原因で絶滅した種は鳥類、哺乳類、爬虫類合わせて33種に上る。
元論文のタイトルは、”The impact of free-ranging domestic cats on wildlife of the United States”です(論文をみる)。
自動車やその他の乗り物との衝突、毒物、ペットによる殺害などによって年間何十億匹もの野生動物が死んでいるそうです。これまで、小さな島などでの野良ネコによる野生動物の殺害については調べられた報告があったそうですが、アメリカ全体レベルかつシステマティックで科学的な調査はこれが初めてだそうです。
その結果、屋外に自由に出られるネコが年間14億~37億羽の鳥、69億~207億匹の哺乳類を殺していることがわかりました。これらの結果は、ネコによる殺戮が想像以上であり、野生の鳥と動物が減少する最大の原因であることを示しています。可愛い顔や姿のものはだいたい恐いですね。
昔飼っていたポチというネコも、スズメや隣の池の金魚を捕ってきて自慢げに僕に見せていました。
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