かつてハリウッド映画界ではアスベスト(石綿)が人工雪として使用されていた

かつてハリウッド映画界ではアスベスト(石綿)が人工雪として使用されていた
これは、衝撃の事実です。以下は、記事の抜粋です。


かつてアスベスト(石綿)は、安価で、耐火性など多様な機能を有していることから様々な物に利用されていた。現在は石綿を吸い込んだ量と中皮腫や肺がんなどの発病との間には相関関係が認められ、製造や使用を禁止している国も多い。

アメリカでは、その危険性が明るみになるまで、アスベストがハリウッド映画などの人工雪として使用されていたという。

1920年代後半まで、アメリカではハリウッド映画のセットなどでは、人工雪として綿を主成分としたものを使用していた。しかし、1928年に消防署が綿でできた人工雪の安全性に疑問を投げかけ、火災の危険性があることを指摘すると、安価な代替品としてアスベストが使用されることとなる。その後何十年もアスベストを人工雪として使い続けており、その事実は衝撃的だ。

当時、「ピュアホワイト」や「スノードリフト」といったブランドで販売されていたアスベスト含有の人工雪は、耐火性だけでなく、1928年まで使用されていた綿や塩、小麦粉などの素材を使ったそれよりも、はるかにリアルに見えたそうだ。

From “AgedLikeMilk” – “The snow scene in The Wizard of Oz (1939) used 100% pure

最も有名な例は、ドロシーとその友人たちに雪が降り、邪悪な魔女の呪文から目を覚ます「オズの魔法使い」のシーンだ。そのシーンを見れば一目瞭然だ。

アスベスト雪は、1940年代初頭まで利用されていたが、その後ほとんど使われなくなった。第二次世界大戦時となり、海軍艦艇を耐火性にするため、大量のアスベストが必要となったためだ。

独立行政法人環境再生保全機構によると、アスベスト(石綿)は、飛散すると空気中に浮遊しやすく、吸入されてヒトの肺胞に沈着しやすい特徴がある。吸い込んだ石綿の一部は異物として痰の中に混ざり体外へ排出されるが、石綿繊維は丈夫で変化しにくい性質のため、肺の組織内に長く滞留することになる。

この体内に滞留した石綿が要因となって、肺の線維化やがんの一種である肺がん、悪性中皮腫などの病気を引き起こすことがある。石綿繊維により長期間にわたって肺に炎症がおき、組織が傷つけられ続けることで線維化が生じる。また、発生した活性酸素によりDNAが損傷された結果、遺伝子異常が起こり、細胞ががん化する可能性が考えられている。


私の友人の一人も悪性中皮腫で亡くなりました。この病気の原因はアスベスト(石綿)しか考えられないので確認したところ、阪神淡路大震災の時に救助隊に参加して倒壊したビルや家に何度も入り、その時にアスベストを吸引したのだろうという話でした。

John Wayneが胃がんでなくなったのも、ネバダ核実験場の100マイル風下で『征服者』の撮影が行われたからだとかいう説がありますが、アスベストの話も衝撃的です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました