運動30分前のカフェインが脂肪を燃やす…ただし、コーヒー好きなヒトにあてはまるかは?

運動30分前のカフェインが脂肪を燃やす
以下は、記事の抜粋です。


運動30分前のカフェイン摂取が最良の脂肪燃焼法かもしれない。これまでの研究で、カフェインが最大脂肪酸化率(MFO)と有酸素能力を増加させることが明らかになっているが、運動と組み合わせた効果は詳しくわかっていなかった。今回、スペイン・グラナダ大学のMauricio Ramirez-Maldonado氏らが、運動テスト中におけるMFOの日内変動に対するカフェイン摂取の影響を調査した結果、有酸素運動30分前のカフェイン摂取は、時間帯に関係なく運動中の脂肪酸化を増加させることを発見した。

本研究は、プラセボ対照三重盲検クロスオーバー試験で、男性15例が参加した(平均年齢:32±7歳)。すべての被験者は次の条件に合致した(BMI:18.5~28、非喫煙者、運動によって悪化する持病がない、服薬していない、1日50mg未満のカフェイン消費、週3回以上の持久力トレーニングを最低2年間継続[自己報告]など)。

7日間隔で4回の段階的な運動テストを実施、各テストの30分前に、無香料・無着色・無臭の粉末状無水カフェイン(グリーンコーヒー豆抽出物)またはプラセボ(純度100%の微結晶セルロース)のいずれか3mg/kgを250mLの水に溶解し、見分けがつかない状態で摂取した。調査は2019年6~11月の間で行われ、午前8~11時と午後5~8時に、サイクルエルゴメーターを用いた段階的なテストを一定の温度・湿度下で実施した。MFOと最大酸素摂取量(VO2max)を間接熱量測定法で測定し、MFOを誘発した運動強度(Fat max)を計算した。

主な結果は以下のとおり。

・段階的運動テスト30分前のカフェイン摂取は、時間帯に関係なく、MFO、Fat max、VO2maxを増加させた。また、すべて午前よりも午後のほうが有意に高かった(すべてp<0.05)。
・プラセボと比較して、カフェインは平均MFOを午前10.7%(0.28±0.10 vs.0.31±0.09g/min、p<0.001)、午後29.0%(0.31±0.09 vs.0.40±0.10g/min、p<0.001)増加させた。
・また、カフェインは平均Fat maxを午前11.1%(36.9±14.4 vs.41.0±13.1、p=0.005)、午後13.1%(42.0±11.6 vs.47.5±10.8、p=0.008)増加させた。
・さらに、カフェインは平均VO2maxを午前3.9%(43.7±7.8 vs.46.7±7.0mL/kg/min、p=0.012)、午後3.2%(45.4±8.0 vs.48.2±7.0mL/kg/min、p=0.001)増加させた。

研究者らは、「カフェイン摂取と午後の適度な運動の組み合わせは、継続的な有酸素運動により脂肪燃焼量を増やしたい人にとって最良のシナリオ。なお、高用量のカフェインが全身の脂肪酸化により大きな効果を誘発し、持久力のパフォーマンスをさらに改善するかどうかはまだ調査されていない」と結論している。


元論文のタイトルは、”Caffeine increases maximal fat oxidation during a graded exercise test: is there a diurnal variation?(カフェインは段階的な運動テスト中での最大脂肪酸化率を増加させる:日内変動はあるのか?)”です(論文をみる)。

コーヒー150mlには約60㎎のカフェインが含まれるとされています(資料をみる)ので、60㎏のヒトの場合は、この研究で用いられた180㎎のカフェインを摂るためには、通常の3倍濃いコーヒーを飲むか、450mlのコーヒーを飲む必要があります。しかも、この実験の被験者は1日50mg未満のカフェイン消費という条件なので、普段はコーヒーを飲まないヒトです。毎日コーヒーを飲んでいるヒトに同様の効果があるかどうかは怪しいのではと思いました。

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