2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り – 児玉龍彦―わかりますか?

2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り – 児玉龍彦


柳田先生のブログで「児玉龍彦さんの火を吐く原発対策現状批判の熱弁」として、以下のように絶賛されていました。「児玉さんは医師であり技術者でありさらに生命科学の基礎研究者でもあります。震災後になんども現地に出かけて調査と放射能の除染をおこなっており、日本広しといえども氏のような高度の内容を含む発言をできる人は他にいないでしょう。そのうえに氏が現地での経験から、全身全霊で訴えたこの政府対応の遅さ、稚拙さ、まずさについての意見陳述、ぜひとも見てください。」

見ましたが、初めから終わりまで、良くわからない部分が多くありました。以下は、最後の部分です。(全文テキストおこしは、こちら


ですから私は4つのことを緊急に提案したいと思います。

第一番目に、国策として、食品、土壌、水を、日本が持っているですね、最新鋭のイメージングやなんかを用いた、機器を用いて、もう半導体のイメージング化は簡単です。イメージング化して流れ作業にして、シャットしていって、やるということでの最新鋭の機器を投入して、抜本的に改善してください。これは今の日本の科学技術力でまったく可能です。

二番目。(わかったと思うので省略)

第三番目、国策として土壌汚染を除染する技術を、民間の力を結集して下さい。これは、例えば「東レ」だとか「クリタ」だとか、さまざまな化学メーカー。「千代田テクノル」とか「アトックス」というような放射線除去メーカー、それから「竹中工務店」やなんかさまざまなところは、放射線の除染に対してさまざまなノウハウを持っています。こういうものを結集して、現地にただちに除染研究センターを作って、実際に何十兆円という国費がかかるのを、今だと利権がらみの公共事業になりかねない危惧をわたくしすごく持っております。国の財政事情を考えたら、そんな余裕は一瞬もありません。どうやって本当に除染を本当にやるか。7万人の人が自宅を離れて彷徨っているときに国会は一体何をやっているのですか?以上です。


一番目のところは、食品や、土壌などに含まれる放射性物質を測定せよと言われているのだと思いますが、特に最新式を投入したり抜本的に改善しなくても、もっと数多く測定し、結果をどんどん公開するだけでよいのではないかと思いました。

二番目のところは、セシウムの取扱いに関する法規制を一時的にでも緩和して、セシウムの除染をやり易くせよということだと思います。

三番目のところは、本当にわかりません。除染研究センターを作って欲しいのか、それは利権がからんでダメなのか、もともと国にはそんな事をやるお金がないのか?
四番目は何だったんでしょうか?(4つのことを緊急提案するはず?)

要は、「測定と除染を急げ」ということだと思いますが、「イメージングベース」、「貧血」、「ドライバーミューテーション」、「トロトラスト」、「P53」、「パーソナルライフメディスン」、「P38」、「MAPキナーゼ」、「NF-κB」などの専門用語と熱弁がミックスされた結果、極めてわかりにくい演説になっています。残念ながら、その場にいる人でこの「火を吹く熱弁」を良く理解した人は1割以下だったでしょう。他山の石とします。

以下は、その熱弁の動画です。

コメント

  1. あ* より:

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    ジャーゴンで熱弁するのは印象操作の基本でしょう。何だか分からなくても(1)偉い専門の人が「怒っている」からには政府は怒られるような失態をしたのだろう、(2)今の東大は帝大設立当時のように御用大学(権力側)ではないという2点を印象づけるのが目的だったのではないでしょうか。なお一番目で「半導体のイメージング」というのは放射線強度の分布に関して総量何ベクレルでなく、α線、β線、γ線を弁別して測定せよということかと推察しました。

  2. tak より:

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    >あ*さん
    さっそくのコメントありがとうございました。そういう意味でしたか。
    私は、イメージングといえばヒトの身体だったらどこに局在しているかを調べることだと思っていました。これでは、お金がかかりすぎますね。

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