海王星、発見からようやく“1周年”

海王星、発見からようやく“1周年”

以下は、記事の抜粋です。


7月12日、海王星は発見からようやく“1周年”を迎えた。太陽から平均45億キロ離れた海王星の公転周期は約165年。1846年の初観測から初めて公転軌道を1周し、長い1年が終わった。

巨大な氷惑星、海王星の存在は、発見の数年前から近傍の天王星に及ぼす重力の影響に基づいて数学的に予測されていた。確認されたのは1846年9月23日、ドイツの天文学者ヨハン・ゴットフリート・ガレが望遠鏡で予測位置を捜索し、小さな青緑色の円盤を発見したときだった。この惑星はやがて、ローマ神話の海神ネプトゥーヌスにちなんで「海王星(Neptune)」と命名された。

1989年には、NASAのボイジャー2号が北極から5000キロ付近まで最接近した。だが、1世紀半以上の研究を経ても、太陽から最も遠い惑星である海王星には多くの謎が残ったままだ。例えば、大気上にさまざまな変化が観測されているが、その原動力として必要な熱をどうやって調達しているのかは解明されていない。


2006年に冥王星が惑星の定義にあてはまらなくなって以来、海王星が太陽系の一番外側にある惑星になりました。太陽からの距離は45億キロで地球と太陽の距離の約30倍です。このため、地球の0.1%の太陽光しか届かないそうですが、時間とともに外観が変化していることから活動的な大気があると考えられています。

7月12日(日本時間では13日午前7時27分)、発見から165年目に太陽の回りをようやく一周したというのは、ものすごくスケールの大きな話のように感じますが、これでも宇宙全体から見ればとても小さな出来事なのでしょう。

下の動画は、Space Telescope Science Instituteが作製したもので、海王星がその軌道を一周する間に地球で起こった、アメリカ人天文学者にとって重要な出来事を年代順に紹介しています。

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