コーヒー摂取後の化学感覚感度は静的ではない。味覚と嗅覚の感度に及ぼす短期的影響
以下は、記事の抜粋です。
本研究の目的は、コーヒー消費が即時味覚および嗅覚感受性に及ぼす修飾効果を調査することである。155名の参加者を対象とした。コーヒー摂取前後の嗅覚および味覚感度のテストを適用したところ、嗅覚感度に変化は見られなかったが、一部の基本的な味覚者では感度に有意な変化が見られた。また、カフェインレスコーヒーを用いて実験を繰り返したところ、同様の結果が得られた。この結果は、コーヒー(レギュラーコーヒーとカフェイン抜きコーヒー)は、甘味に対する感度を高め、苦味に対する感度を低下させることで、その後の味覚の知覚を変化させることを示している。この結果は、コーヒーが短期的な味覚感度にどのような影響を与え、結果としてコーヒーを摂取した後の食物の感覚や知覚にどのような影響を与えているかを示す最初の証拠となる。
元論文のタイトルは、”Chemosensory Sensitivity after Coffee Consumption Is Not Static: Short-Term Effects on Gustatory and Olfactory Sensitivity(コーヒー摂取後の化学感覚感度は静的ではない。味覚と嗅覚の感度に及ぼす短期的影響)”です(論文をみる)。
研究に使われたコーヒーは、Nespresso® capsules(下の写真)を使って、エスプレッソ(40 mL)を作り、約35~40℃の温度で提供されたそうですので、我々が飲む普通のブレンドコーヒーに同じ効果があるかどうかはわかりません。
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