インフル新薬、強毒ウイルスにも効果=タミフル耐性株でも-東大医科研など
以下は、記事の抜粋です。
富山化学工業が開発中の新インフルエンザ薬「T-705」が、強毒性のH5N1型鳥インフルエンザにも有効であることを、東大医科研の河岡義裕教授らのグループが動物実験で初めて明らかにした。
人への散発的な感染例で高い致死性を示すH5N1は、抗ウイルス薬タミフルがある程度有効だが、耐性株も出ており、新たな治療薬の開発が急がれている。
研究グループは、ベトナムの死亡・入院患者から採取した2種類のH5N1ウイルスをマウスに感染させ、T-705を用量と日数を変えて投与し、タミフルや無治療群と生存率を比較。無治療群はすべて死んだが、最大用量で8日間治療した群は100%生存。5日間の治療でも5割以上の生存率で、タミフルと同等かそれ以上だった。
変異によりタミフルに耐性を持った2種類のウイルスでも、最大用量群は100%生存。タミフルや、低用量群の生存率は低かった。
T-705は、インフルエンザ新薬についてで説明したように、タミフルなどとは異なり、ノイラミニダーゼ阻害薬ではなく、RNAポリメラーゼ阻害薬です。また、インフル新薬の中では唯一の「国産」薬です。
ところで、このニュースを受けて富士フィルムの株が値上がりしました。
富士フイルムが続伸 傘下企業のインフル薬「鳥インフルに高い効果」が支援。
富士フイルムHDがインフル治療薬と225種連動買いに乗り戻り高値更新
富山化学は、2008年2月に富士フイルムHDと大正製薬の合弁会社になったからですが、こんなことで株価が動くのであれば、研究者もインサイダー取引の対象になりそうですね。
ネットをみていて偶然知りましたが、西暦を午前、平成は午後と考えると簡単に変換できます(09年→21年)。 12月23日が天皇誕生日である限り、有効な法則です。
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