今日は総選挙。自民党凋落の理由、マニフェストとネガキャンの戦いなど。

今日は総選挙です。即日開票なので、夜遅くには大勢が決まっていることでしょう。外国メディアの記事に面白いものがありましたので紹介します。

目前に迫る政権交代 強大だった自民党が凋落した理由

Financial Timesの和訳です。以下に面白いと思った部分を抜粋します。


自民党の歴代の首相たちは国が目指す大まかな方向性を決めたが、具体的な政策は有能でやる気のある官僚によって決定され、実施されていた。

1980年代の資産バブルの崩壊とその後遺症に対応できなかったことで、自民党と官僚の経済運営能力の評判は地に落ちた。1993年には、衆議院で過半数を失い、非自民党政権が誕生した。

非自民党政権の短い期間は、1つの重要な遺産を残した。比較多数得票主義の小選挙区制と小選挙区の得票数に基づく比例代表制を組み合わせた新たな選挙制度である。

小選挙区制によって、政府への反対票は常に別の政党への賛成票を意味するようになった。
再選を目指す選挙運動の目玉が、指導力のなさに対する首相の陳謝や党実力者である前財務大臣の禁酒の約束という状況では、与党にとっては旗色が悪い。


私も小選挙区制度になったことが、今回の「政権交代」ムードへの引き金になったとは思っていましたが、それがあの短かった非自民政権の時だったことは忘れていました。村山さんの長い眉毛を思い出しました。

おそらく、世間の「政権交代」に対する抵抗や不安のなさもこの時期に生まれたと思います。そして、この記事にも書かれていますが、民主党が強く批判する「官僚丸投げ」の政治体制こそが、混乱した政局を裏で支えていたと思います。

Financial Timesの見方にほぼ同意しますが、もう一つの凋落した理由は、公明党との連帯だったと思います。詳しくは書きませんが、対症療法が寿命を縮めた感じです。

ところで、実際どこに投票するかということになると、比例区は選択肢が多いのですが、地方区の場合、有効な投票をしようと思うと、私の兵庫7区のように、自民党か民主党かという選択になります。

先日立ち寄ったJR摂津本山駅でも、演説やビラまきが行われていました。ここは、兵庫1区になるので、芦屋駅でみる候補者とは違いますが、民主党はどちらの駅でもマニフェストを配っていました。一方、自民党が配っていたのは、候補者のパンフレットと「民主党さん本当に大丈夫?」というネガキャンの小冊子だけでした。

このように、地方区は、「自民党か?、民主党か?」ではなく、「民主党にするか?、しないか?」の選択です。兵庫8区だったらあまり悩まなかったかもしれませんが、おそらく、投票直前まで悩むことになりそうです。

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