ポリエチレンを食べて分解する蛾の幼虫がみつかった

ポリエチレンは現在生産されているプラスチックの約4割を占め、毎年約1兆袋のポリ袋が使われているそうです。EU圏の場合、作られたポリエチレン製品の38%がそのまま埋め立て地に廃棄され、36%が燃やされるなどの処理を受け、リサイクルされるのは26%だそうです。このポリエチレンを食べて分解する虫がみつかったという論文がCurrent Biology誌に発表されました(論文をみる)。

プラスチックの袋を溶かすいも虫がゴミ問題を救う?
「レジ袋を食べる虫」を歓迎できないワケ、貴重な資源をドブに捨てている?
上の2つのように、この論文の内容について書かれた記事もありました。だいたいですが、最初の記事は肯定的、後の記事は否定的な内容です。後の記事に書かれているように、ポリエチレン製品の使用後の処理としては、リサイクルのコストを下げることが最も重要で、埋めたり、燃やしたり、分解したりするのは次善の方法であることは間違いないと思います。でも、下の写真のような普通の蛾の幼虫がプラスチックを食べるというのは非常に面白い発見だとも思います。

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