熱中症になり易い処方薬は?

熱中症入院患者における事前処方薬の状況
以下は、記事の抜粋です。


対象期間:2022年4月~2025年5月
対象:熱中症入院患者1万1,323例(総入院件数1万1,520件)
結果:
・処方割合が最も高かったのは精神安定剤(7.6%)で、次いでアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB、単剤7.4%)、β遮断薬(単剤6.2%)、ループ利尿薬(単剤5.4%)となった。
・抗ヒスタミン薬、抗不安薬、SGLT2阻害薬、ビグアナイド系薬などでも一定割合で認められた。
・いずれの薬剤群も熱中症入院患者全体に占める処方割合は10%未満であり、単一薬剤群への偏りは認められなかった。
・熱中症入院患者では高血圧、糖尿病、精神・神経疾患などの慢性疾患治療薬が処方されているケースが多く、その背景は多岐にわたっていた。

<処方薬上位5つの薬効群>
◯精神安定剤:実患者数*859(7.6%)、入院数**871(7.6%)
◯ARB(単剤):同842(7.4%)、同855(7.4%)
◯β遮断薬(単剤):同704(6.2%)、同717(6.2%)
◯ループ利尿薬(単剤):同608(5.4%)、同618(5.4%)
◯抗ヒスタミン薬(全身用):同402(3.6%)、同408(3.5%)
*入院日以前100日間での処方患者数/熱中症で入院患者数
**入院日以前100日間での処方患者数/熱中症で入院数


下図のように、日本で一番多く処方されている降圧薬のCa(カルシウム)拮抗薬が上の結果で上位に入っていないということは、血圧を下げることは必ずしも熱中症に直結していないということを示唆しています。精神安定剤は別として、利尿薬などの脱水を起こしやすい薬が危ないと思いました。これらの薬を飲んでいるヒトは、熱中症予防のために水分補給をお願いします。

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