乳酸菌には「花粉症」を予防する効果がある〜信頼できる科学的根拠はありません

乳酸菌には「花粉症」を予防する効果がある~アレルギーを生じさせるメカニズムとは?
以下は、記事の抜粋です。


免疫グロブリンA(IgA)抗体を増やす乳酸菌
乳酸菌は、この IgA抗体を増やす助けをする。マウスによる実験で、乳酸菌の投与により糞便中の IgA抗体が増加したこと確認されている。 IgA抗体は、アレルゲンだけに限らずウイルスや細菌に対しても働くため、乳酸菌をとることで感染症などの予防にも効果が期待される。

花粉症の原因、免疫グロブリンE(IgE)抗体を減らす効果も
乳酸菌は、花粉症状を抑制する IgA抗体を増やし、逆に花粉症状を引き起こすIgE抗体を減らすという働きをしてくれるのだ。特に花粉症に効果があるとされているのはBB536株で、そのほか、GCL1176株、HSK201株、K-2株、LGG菌、L-55株、L-92株、シロタ株なども関連している。


確かに、この記事に書かれているような断片的な報告はいくつかありますが、乳酸菌あるいは乳酸菌を含む食品や薬品が「花粉症」を予防することを示した科学的あるいは医学的に信頼できる臨床的な試験はこれまでに1つもありません。このような仮説を証明するためには、ランダム化した二重盲検試験が必要ですが、残念ながらそのような試験の報告は1つもありません。

乳酸菌とビフィズス菌は異なる生物です(記事をみる)。驚くのは、この記事を書いた科学者風を装っている医師がビフィズス菌と乳酸菌の区別も知らないか、知らないふりをしていることです。彼が特に花粉症に効果があるというBB536株は乳酸菌ではなくビフィズス菌です。おそらく、森永から何らかのサポートがあるのでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました