元論文のタイトルは、”Calcium intake and risk of fracture: systematic review“です(論文をみる)。
以下は、m3に紹介された日本語要約です。
カルシウム摂取量と骨折リスクとの関連を、50歳超の参加者を対象とする無作為化比較試験および観察的研究のシステマティックレビューで検討。
食事性カルシウム、乳、乳製品の摂取量と骨折リスクとの間に関連は無く、カルシウム摂取量増大が骨折を予防するという臨床的根拠も認められなかった。カルシウムサプリメントの骨折予防効果も根拠が弱いと示唆された。
骨を強くするために頑張って牛乳やチーズなどの乳製品を摂っているヒトには悲しい報告です。以前にもカルシウム摂取を多くしても骨折が減らないという報告があったので、残念ながら間違いなさそうです。
また、サプリメントでの接種は有効でないばかりか心血管リスクや死亡リスクを増やすという報告が優勢です。少なくとも健康なヒトが無理してカルシウムを多く摂取する必要はなさそうです。
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