mRNAワクチン技術で「がん治療」できる可能性

mRNAワクチン技術でまさかの「がん治療」
以下は、記事の抜粋です。


悪性黒色腫・膵がんに対するmRNAワクチン技術

mRNAワクチン技術を用いて、がん細胞を対象とした研究が進められています。がん細胞に特異的なタンパクを作るmRNAを接種することで、がん細胞を攻撃する細胞性免疫が成立するというメカニズムです。

mRNA-4157/V940は、がんの遺伝子変異に基づいて設計された、腫瘍特異的変異抗原(ネオアンチゲン)をコードするmRNAベースの個別化ワクチンです。完全切除後の再発リスクが高い病期のStageIII/IVの悪性黒色腫において、ペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)単剤療法と比較して、疾患の再発または死亡のリスクを有意に減少させたことが1年前に報告されました。

2023年12月14日のModerna社のプレスリリースでは、当該追跡3年の結果が報告されています。mRNA-4157/V940とペムブロリズマブ併用による術後補助療法によって、ペムブロリズマブ単剤より無再発生存期間の延長が確認され、再発または死亡のリスクが49%減少したことが報告されました。また、無遠隔転移生存期間も有意に延長し、遠隔転移の発生または死亡リスクを62%減少させました

―――かなり効果があると言っても差し支えのない成績です。


この記事にも書かれているように、「mRNAワクチンを打ったら癌になる」などという陰謀論もあったので、mRNAワクチン技術で癌を治療するというのはとても意外なようですが、理論的に考えれば自然な展開だと思います。今後のmRNA技術の展開に期待したいと思います。

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