花巻東の千葉、ルールに泣き“カット打法”できず
以下は、記事の抜粋です。
決勝進出を逃した花巻東の2番打者・千葉は試合後、声を上げて泣き続けた。身長156センチの小兵は、この試合前まで今大会打率.700と大当たりしていたが、この日は4打数無安打だった。
8月20日の準々決勝後、サインを盗んでいると疑われる行為があったとして、大会本部から注意と確認をされていた千葉。実はもう1つ別の注意を受けていた。
小柄な体格を生かしてベースに覆いかぶさるように構える左打者の千葉は、バントに近い構えからファウルで粘るためにボールを頻繁にカットしていた。これが、「高校野球特別規則・17」の「バントとは、バットをスイングしないで、内野をゆるく転がるように意識的にミートした打球である。自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルするような、いわゆる“カット打法”は、そのときの打者の動作により、審判員がバントと判断する場合もある」という項目に抵触するとして、大会本部が佐々木監督と流石部長に確認していた。
「ファウルしてカットする自分の役割ができなかった。いつもどおりの野球ができなかった」と、千葉の涙は止まらなかった。大一番でルールをあらためて意識したことで、自分の思うようなプレーができなくなったことは否めない。聖地をわかせた小兵にとって、悔しい最後の夏となってしまった。
カット打法は卑怯か?卑怯なチームが負けて良かったか?サインを盗んでいた方が問題か?プロで通用するか?全国の体の小さな選手の希望の星をつぶしたのか?大会が終わるまでルールを変えない方が良かったか?偽善的な高校野球専用ルールは廃止すべきか?などなど、議論はいろいろあると思います。
私は、自粛を強制するやり方がなんともいやらしいと感じました。やはり、団野村氏が言うように、日本の高校野球は児童虐待なのかもしれません。
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