1人当たり GDP、2022 年日台逆転―2023 年には韓国に抜かれる―円安と低い労働生産性で前倒し
以下は、記事の抜粋です。
<ポイント>
◇日本の1人当たり名目 GDP は 2022 年に台湾、23 年に韓国に抜かれる。前回の調査では台湾が 28 年、韓国が 27 年に日本を抜く見通しだったが、大幅に前倒しされた。
◇円安による目減りもあるが、労働生産性の伸び悩みが響く。労働力人口1人当たりの資本ストックを表す資本装備率も、日本は低迷する一方で韓台は着実に積み上げてきた。
◇機械設備など有形資産への投資だけでなく、研究開発などの「無形資産」への投資も日本は韓台より後れをとっている。
1. 日本、2000 年の世界2位から 20 位に
日本経済研究センターの「第8回 アジア経済中期予測(2022~35 年)」で、日本の1人当たり名目 GDP が 2022 年に台湾、23 年に韓国に抜かれる見通しとなった。前回の調査では台湾が 28 年、韓国が 27 年に日本を抜く見通しだったが、大幅に前倒しとなった。経済協力開発機構(OECD)加盟 38 カ国で見ると、日本の1人当たりの名目 GDP は 2000 年に世界2位だった。それが 21 年には 20 位と主要7カ国(G7)で日本を下回るのはイタリアだけだ(図表1)。
2. NIES すべてに抜かれる日本
日本の1人当たり GDP は 2007 年にシンガポール、14 年に香港に抜かれた。台湾に 22 年、韓国に 23 年に抜かれると、NIES(新興工業経済地域)と呼ばれるアジア4カ国・地域すべてに抜かれることになる(図表2)。
為替による影響はあるとしても、この分析結果は衝撃です。「日本一人負け」の原因はなんでしょうか?
コメント