オミクロン株症候性感染の予防、既感染+3回接種が高い効果/NEJM
以下は、記事の抜粋です。
研究グループは、2021年12月23日~2022年2月21日にカタール国内で、COVID-19ワクチン(BNT162b2[ファイザー製]またはmRNA-1273[モデルナ製])接種や、オミクロン変異株以前の変異株への感染による自然免疫、およびハイブリッド免疫(既感染+ワクチン接種)による、症候性オミクロン変異株感染および重症・重篤・致死的COVID-19に対する有効性を検証した。
BNT162b2ワクチンの2回以上接種者は130万6,862人、3回接種者は34万1,438人だった。また、同mRNA-1273の2回接種者は89万3,671人、3回接種者は13万5,050人だった。
既感染のみの、オミクロン変異株亜種BA.2系統への症候性感染に対する有効性は、46.1%だった。一方で非感染・BNT162b2ワクチン2回接種の同有効性はほとんど認められなかった(-1.1%)。ただし、その多くが2回目接種後6ヵ月超を経過した被験者だった。非感染・BNT162b2ワクチン3回接種の同有効性は52.2%だったが、既感染+BNT162b2ワクチン2回接種の有効性は55.1%、既感染+BNT162b2ワクチン3回接種では77.3%だった。
既感染のみ、BNT162b2ワクチンのみ、ハイブリッド免疫のいずれも、重症・重篤・致死的感染に対して、70%超の高い予防効果を示した。同様の結果は、対オミクロン変異株BA.1系統への感染や、mRNA-1273ワクチンについても認められた。
最近参加した3回目の職域接種の問診では、今年に入ってからコロナに感染したというヒトが多く、多い日には午前中の接種者の半分近くが「最近コロナに罹りました。」と言っていました。これらの感染はオミクロン株によるもので、上の論文での既感染とは異なりますが、今のところ「既感染+ワクチン3回接種」が最強のようです。
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