新型コロナの「インフォデミック」

WHOによると、インフォデミック(Infodemic)とは、病気の発生時のデジタル環境や物理的環境における誤った情報や誤解を招く情報などの情報が多すぎることです。このような状況は、健康を害する可能性のある混乱と危険を冒す行動を引き起こし、保健当局への不信につながり、公衆衛生の対応を損ないます。さらに、インフォデミックは、人々が自分の健康と周囲の人々の健康を守るために何をしたら良いのか​​わからない場合に、感染を激化させたり長引かせる可能性があります。ソーシャルメディアとインターネットなどのデジタル化の進展に伴い、このような誤情報は急速に広まる可能性があります。…とされています。

以下は、m3という医療関係者サイトに寄せられた医師が「 インフォデミックだと感じた具体的な状況」です(記事をみる)。アンケートに答えた医師の3分の1が「インフォでミックがあった」と答えているそうです。


・勤務中の病院の外来にコロナ患者が受診したというデマの流布。(勤務医)
コロナはテロと実父が言っていた。(勤務医)
・コロナ感染で結膜炎を起こすというデマが広がって、充血患者が皆深刻な顔をして相談してきたのにはまいりました。(開業医)
コロナにイベルメクチンが効くと信じて疑わない患者→ワクチン拒否(開業医)
イソジン信者が登場。(勤務医)
・コロナの感染様式、イソジンが有効、有効な薬剤、殺菌方法とかについて。(勤務医)
勤務先の看護師が、ワクチンには効果がないと言って接種しないなど。(勤務医)
ワクチン接種で死亡者が多く出ているとの情報で、頑なに接種を拒んだ医療従事者がいた。(勤務医)
予防接種を受けると不妊症状が出るので、打たせたくないと患児の母に言われた。(勤務医)
・コロナワクチンに関して、接種した者は死亡する、マイクロチップが入っている等の明らかなデマが流れ、それを信じて行動している人物のニュースをネットで見かけたことがあった。(勤務医)
・新型コロナが感染拡大しているのは 5G~第五世代移動通信システム―が原因というようなインフォデミック。(勤務医)
「新型コロナ感染症はない。風邪と同じだ」など。(開業医)


私も同じような状況を経験したものには下線を引いています。

私の知っているイベルメクチン信者のヒトは、その前はアビガン信者でした。もちろん、反ワクチンです。そのヒトは、コロナに感染しないようにとイベルメクチンを個人輸入して予防的に飲んでいてそれを他人にも進めていました。SNSで友達だったのですが、そのヒトのコメントの誤りを指摘したら、ブロックされてしまいました。学歴的には知識が豊富そうですが、反社会的な芸風で生活しているアーティストですので、おそらくですが、ウケを狙った確信犯だと思います。生活のためとはいえ、このような言説を信じて健康を害するヒトが気の毒です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました