ワクチン接種はコロナ重症化リスクを減らす。モデルナ製の方がファイザー製よりも効果があった。

ワクチン接種はコロナ重症化リスクを減らすか?
以下は、記事の抜粋です。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のmRNAワクチン接種は、COVID-19による入院ならびにCOVID-19入院患者の死亡/人工呼吸器装着への進行を有意に低下させる可能性が認められた。

米国の21施設で実施した症例コントロール研究の結果。著者は、「今回の結果は、ワクチン未接種の場合の感染と比較すればワクチン接種後のブレークスルー感染のリスクが低いことと一致している」とまとめている。

研究グループは、2021年7月14日までに登録され、2021年3月11日~8月15日の期間に入院し、死亡と人工呼吸器装着の28日転帰に関するデータを入手できた成人4,513例について解析した

4,513例中、COVID-19入院患者が1,983例、他の診断による入院患者が2,530例であった。COVID-19入院患者1,983例のうち、84.2%(1,669例)がワクチン未接種者であった。

COVID-19による入院は、ワクチン接種より未接種と有意に関連しており(症例15.8% vs.対照54.8%)、アルファ株(8.7% vs.51.7%)、デルタ株21.9% vs. 61.8%)でも同様に認められた。

また、この関連性は、免疫正常者(11.2% vs.53.5%)のほうが、免疫抑制患者(40.1% vs.58.8%)より強く、Pfizer/BioNTech製接種後120日以降(5.8% vs.11.5%)のほうが、Moderna製接種後120日以降(1.9% vs.8.3%)より弱かった。

COVID-19入院患者のうち2021年3月14日~7月14日に登録された1,197例において、28日までの死亡または人工呼吸器装着は、ワクチン接種よりワクチン未接種に有意に関連していた(12.0% vs.24.7%)。


ワクチン接種がデルタ株も含めた新型コロナウイルス感染による重症化を減らすことは予想通りですが、こうしてはっきりと約3分の1に減らすことがわかった事は重要です。反ワクチンのヒトはこのような科学的根拠をどのように否定するのでしょうか?

あと、非常に興味深いのはモデルナ製のワクチンの方がファイザー製のものよりも効果があることです。日本では、モデルナ製のワクチンを企業で働くヒトやに大学生に接種しました。企業の場合、この接種の管理は人事担当部署によって行われることが多く、接種率は公表されていないようですが、自由意思だけで受けるファイザーよりも高く、9割近いのではと推測します。

公共交通機関や居酒屋などの利用機会が少ない高齢者への接種よりも、職域接種の方が感染増加を抑制する効果があると考えるのは自然です。その職域接種が効果の高いモデルナ製ワクチンで行ったことが、現在の日本の感染が極めて低く抑えられている理由ではないかと考えています。

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