新型コロナワクチンは肥満の人には効果が低い可能性がある

ファイザーの新型コロナワクチンは肥満の人には効果が薄い可能性がある
以下は、記事の抜粋です。


イタリアの研究者チームが、肥満の人は健康な人に比べてファイザーの新型コロナウイルスワクチンの効果が半分程度しかないとする研究論文を発表しました(論文をみる)。この論文は記事作成時点でまだ査読が行われていませんが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンに関連する新たな問題が発生するかもしれないことが示唆されています。

ファイザーとバイオテクノロジー企業「バイオンテック」が共同開発した「BNT162b2」はメッセンジャーRNAを使用したワクチンであり、開発段階から新型コロナウイルス感染症に対して90%以上の予防効果があるとされてきました。このワクチンはアメリカ食品医薬品局(FDA)の承認を受けた3つのワクチンの内の1つで、必ず2回接種する必要があります。

論文によると、248人の医療従事者に対してファイザー製ワクチンが2回投与され、2回目の投与から7日後の抗体量を測定しました。その結果、BMIが30以上の「肥満」の人は、健康体の人に比べて抗体の量が約半分しか検出されなかったとのこと。

またノースカロライナ大学の研究では、肥満の人は新型コロナウイルスのワクチンで入院するリスクが健康な人に比べて113%で、死亡リスクは48%増加することも明らかになっています(論文をみる)。

肥満の人は心臓病や2型糖尿病など、新型コロナウイルスによる症状悪化のリスクを高める疾患を抱えている可能性があるほか、肥満は感染症と闘うことを困難にします。デューク大学の研究では、インフルエンザワクチンも肥満の人には効果が薄いことが示されています。


通常、投与に必要な薬物の量は体重に比例するので、肥満のヒトにワクチンの効果が低い理由は、単に投与量が少ないだけの可能性もあると思います。

いずれにしても、「肥満は万病のもと」です。

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