カレンダーが「春編」に変りました(記事は後)。
肺がん死なぜ減らない?喫煙率下がってるけど
以下は、記事の抜粋です。
たばこは、がんの原因の3分の1を占めるとされる。なかでも肺がんは、喫煙と強く関係しており、喫煙者の方が男性で4.4倍、女性で2.8倍なりやすい。喫煙率は年々低下しているのに、肺がんで亡くなる人は増えている。どうしてだろう。
国立がん研究センターの望月さんは、「がんは、正常細胞がゆっくりとがん化していく病気。このため、喫煙率低下の影響が表れるのには、時間がかかる」と説明する。
1960年代からたばこの消費量が減り始めた米国でも、肺がん死亡率が低下に転じたのは90年代に入ってから。日本でたばこ消費量全体の伸びに歯止めがかかったのは90年代になってから。「米国の例をあてはめると、日本で肺がん死亡率が減るには、あと10年かかる計算になる」と、望月さん。
ちなみに、がんで亡くなる人が増えている最大の要因は、寿命が延びたことだ。高齢化の影響を排除した「年齢調整死亡率」でみた場合には、男性の肺がん死亡率は90年代後半から下がり始めている。
禁煙の効果は、個人レベルではもっと早く表れる。禁煙後5~10年以内で肺がんの危険は減り、禁煙期間が長いほど危険度が下がる。
記事の指摘のように、タイムラグや寿命が延びたことが、肺がん死の増加の原因というのが正しいのでしょう。しかし、現在の「肺がん検診」にも問題があります。
一般に、集団検診等で肺がん検診として行われているのは、胸部X線検査と喀痰検査ですが、胸部X線検査に「肺がん検診としての有効性を支持する科学的証拠はない」ということが指摘されています。アメリカでは、10年前から公費による胸部X線肺がん検診は行われていません。
その他の諸外国(イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、オランダ、フィンランド)でも、平成2006年5月現在、肺がん検診は実施されていません。
「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン」では、「対象とする集団の肺がんによる死亡率を減少させる」という肺がん検診の目的に合致すると科学的に証明され、「実施することをすすめる」と判定されたのは、ハイリスクな人に対する「肺X線検査と喀痰細胞診の併用」だけです。「低線量CT」は、死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分と判定されています。
ハイリスクな人とは、50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上、あるいは40歳以上で6ヵ月以内に血痰のあった人です。
しかし、日本の人間ドックでは、肺がん検診って何するの?に書かれているように、胸部CTスキャンと胸部X線撮影がハイリスクな人以外にも行われています。
もちろん、胸部X線検査やCTスキャン全体が否定されるのではありません。肺結核、肺炎、塵肺症などの発見には有用ですが、「肺がん検診」として用いることの問題が指摘されているのです。
検査被爆による発がんの可能性もあります。記事のタイトルとは一見矛盾しますが、肺がんを減らすには、検診よりも禁煙の方が確実なようです。
カレンダーの背景が「春編」に変りました。
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