1時間半の昼寝は1晩分の効果?

「1時間半の昼寝は1晩分の効果」、睡眠の新発見続々と 米国
AAAS 2010 Annual Meeting Newsからの記事です。以下は、抜粋です。


■夜中の目覚め、脳の働き悪化するのは若者

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究では、平均年齢68歳の高齢者と、平均27歳の若年者の2グループの睡眠と記憶の関係を比較した。結果、高齢者では睡眠時間が長いほど記憶が維持され、若年者では睡眠時間あたりの眠りの深さ、つまり睡眠効率が記憶のパフォーマンスを左右した。

研究を率いた同大のSean Drummond教授(精神医学)によると、年を取るとともにこの睡眠効率が下がり、「入眠後覚醒」のないぐっすりした眠りはまれになり、「真夜中に起きたり、途中で何度も起きたりする」。こうした睡眠パターンでも、高齢者だと翌日の脳の働きには影響が出ないが、若年者では明らかに鈍くなるという。


高齢者の場合は、ぐっすり眠れなくても気にしなくてもよいということ?


■1時間半の昼寝は1晩分の効果

また同大精神医学部Sara Mednick氏が、昼寝と夜間の睡眠効果を視覚学習効果などを比較して調べたところ、1時間半の昼寝は、1晩分の睡眠に等しい効果を示した。


夜は寝ないで、昼寝だけにした方がよいかな?


■ダブルエスプレッソよりも20分の昼寝

コーヒーを飲んで、カフェインで眠気を飛ばそうとする人は多いはずだ。ところが濃いダブルエスプレッソを飲んでも、20分の昼寝の効果にはかなわないのだという。

感覚情報に基づく知覚に関する記憶ではカフェインも昼寝同様の記憶効果を発揮するが、海馬で処理され意識的な操作が可能な記憶、例えば単語や電話番号、名前を覚えたりといった顕在記憶は、カフェインを摂取するとかえって悪くなるという。


勉強しないで、寝てばかりになるおそれはないのでしょうか?

昼寝は、心疾患による死の予防にもなるし、記憶にも良いということのようです。問題は、どうやったら昼寝の時間を確保できるかですね。

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