アルミ缶とペットボトル、どちらが環境に悪いの?

アルミ缶とペットボトル、どちらが環境に悪いの?
以下は、記事の抜粋です。


環境保護に重要かつ身近にできる取り組みのひとつとして、ペットボトルやアルミ缶のリサイクルが実施されて久しい。果たして、ペットボトルとアルミ缶のどちらがより環境に悪いのだろうか。

ペットボトルとアルミ缶の2つがどのように環境に影響を与えているかを知ることは、リサイクル活動の幅を広げることにも繋がる。ペットボトルとアルミ缶を製造する資源やプロセスに関しては、その両方が「最悪」といえる。なぜならどちらも製造のプロセスに多くの天然資源を必要とするからだ。

では、各容器のリサイクル率はどうなのかというと、アルミ缶の方が優勢だ。ペットボトルは非常に薄い素材で作られているために、すぐに劣化する傾向にある。そのためリサイクルしても、再び新たなペットボトルを作ることは不可能となり、繊維にダウンサイクルされ、カーペットや衣類、寝袋などのアイテムに使用される。加えて、ペットボトルのリサイクル率は極めて低い。2017年の全米におけるペットボトルのリサイクル率はわずか29.3%だったそうだ。

一方、アルミ缶はその特性を失うことなく、再び簡単に缶にリサイクルできるため、リサイクル施設の観点から見てはるかに価値があると考えられている。アルミニウム協会によると、これまで製造されたアルミニウムの約75%が今日まで使用されているという。また、アルミ缶のリサイクル率はペットボトルよりも高く、2016年で約50%だったことが報告されている。

どちらがより環境に悪いかとなると、何度も再利用でき、無限にリサイクルすることが可能なアルミ缶と比べても、同じものに再生ができないペットボトルといえるだろう。とはいえ、これはあくまでも消費者がアルミ缶をリサイクルし、メーカー側がこの材料を再利用することが条件である。

大切なことは、環境保護のためにも、私たちは新しいアルミ缶の生産に依存すべきではないという意識を持ちながら、ペットボトルとアルミ缶の両方のリサイクルに力を入れることではないだろうか。


アルミ缶といえばビールぐらいしか思い当たらないので、私はどちらかと言えば、アルミ缶よりもペットボトルを多く消費しているように思います。記事を読んで、ペットボトルがダウンサイクルしかできないことを知りガッカリです。

最近、野菜ジュースなどはペットボトルではなく紙パック入りを買っています。紙パックが環境に与える影響も比べて欲しいと思います。

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