ハイブリッド車は環境に優しくない！？

ライブドアニュースの“プリウスは地球に優しくない“という見出しにつられて読んだ記事です。私は、ハイブリッド車は環境に優しいと思っていましたが、そうでもないようです。

記事の主旨は、ハイブリッド車は電気モーターを積むために、通常の車体材料で製作するとガソリン車よりずっと重くなり、燃費も悪くなってしまいます。これを防ぐため鉄の代わりにアルミなどを用いて車体を軽量化していますが、このアルミをつくるのに電気精錬などで大量のエネルギーを消費するらしい。

製造過程の環境問題が専門の東大教授が『造るのに大量のエネルギーを消費しながら、日曜日しか乗らないハイブリッド車はムダだ』と言った話を引用して、これはもっともだと思わせます。

事実から導かれる結論は、「ハイブリッド車は製造過程のエネルギー消費が多いので、通算走行距離が少ない場合は、環境に優しくない可能性がある」ということです。

この点は、面白い指摘だし、大衆イメージ操作に対抗する記事として評価できますが、それ以外の部分は、ゲンダイらしい誇張記事だと思います。日本の政府がまともにエコを考えていないのは、高速道路料金値下げなどからも明らかです。

エネルギー消費が少ないことがエコだというのであれば、自動車を買わない、乗らないというのが一番でしょう。逆説的ですが、世の中が不景気だったり、少子化で人口が減ったりするのは、非常にエコだと思います。ゲンダイもあの見苦しい印刷媒体を止めて、オンラインメディアだけにしたらエコに貢献できます。