加熱式タバコで高血圧リスクは上がる

加熱式タバコで高血圧リスクは上がるか~日本の大規模データ
以下は、記事の抜粋です。


加熱式タバコ(HTP)の使用は世界中で急速に増加している。わが国でもその使用が広がっているが、HTPの使用と高血圧発症との関連を示す疫学研究は少ない。今回、近畿大学の松村 光一郎氏らが、日本の大規模リアルワールドデータを用いて、HTP使用を含む喫煙状況と高血圧発症との関連を検討したところ、現HTP使用者では、喫煙歴のない人と比較して高血圧発症リスクが高いことが示された。

本研究は、データベースを用いた全国規模のコホート研究である。対象は、2021~25年のベースライン時に高血圧ではなかった参加者で、喫煙歴のない人、現HTP使用者、現紙巻きタバコ使用者、HTPと紙巻きタバコの併用者、元喫煙者の5群に分類した。

主な結果は以下のとおり。

・参加者は3万979例で、平均年齢が46.8±9.8歳、女性が37.0%であった。
・各群の高血圧発症割合は、喫煙歴のない人5.1%、現HTP使用者8.2%、現紙巻きタバコ使用者9.3%、併用者8.2%、元喫煙者9.0%であった。
・現HTP使用者(相対リスク:1.23)、現紙巻きタバコ使用者(1.28)、併用者(1.47)、元喫煙者(1.17)において、喫煙歴のない人と比べて高血圧発症リスクが有意に高かった。


元論文のタイトルは、”Association between current heated tobacco product use and incident hypertension: A nationwide real-world cohort study(加熱式タバコ製品の現在の使用と高血圧の発症との関連:全国規模のリアルワールド・コホート研究)”です(論文をみる)。

加熱式タバコも紙巻きタバコも2割以上、併用者は4割以上も高血圧発症リスクが高いようです。

知らなかったのですが、加熱式タバコと電子タバコ(VAPE)はちがうものです。最大の違いは、「たばこ葉」を使っているかどうかと「ニコチンの有無」です。どちらも火を使わず、煙ではなく蒸気(エアロゾル)を吸う点では似ていますが、中身や法律上の扱いは大きく異なります。

種類 主な仕組み タバコ葉 ニコチン 主な特徴
紙巻きタバコ タバコ葉を燃焼させて煙を吸う 使用する 含む 燃焼により多くの有害物質が発生
加熱式タバコ タバコ葉を加熱してエアロゾルを吸う 使用する 含む 煙や臭いが少なく見えても有害成分を含む
電子タバコ(VAPE) リキッドを加熱してエアロゾルを吸う 通常は使用しない 日本国内販売品は原則なし ニコチンなしでも発がん性物質が発生する場合がある

コメント

タイトルとURLをコピーしました