メスを縛って交尾有利に、クモで判明
以下は、記事の抜粋と動画です。YouTubeがみれない場合は、元記事の動画をご覧ください。
クモの世界にも、交尾にあたりメスを縛るオスがいる。最新の研究によると、緊縛によって交尾の時間が延び、より多くの精子を送り込めるため、オスが父親になれる可能性が高まることが明らかになった。
クモでは、往々にしてメスがオスよりも大きく攻撃的で、交尾に至る前にオスを食べようとすることがしばしばある。これが、緊縛するもう1つの理由だ。メスの動きを止めれば、オスは食べられることなくその場を去れる。
実験では、研究者はすべてのオスに緊縛を許したわけではなかった。オスの半分は、体を冷やして一時的に動きを止めた後、糸を紡ぎ出す器官である出糸突起(しゅっしとっき)を歯科用シリコーンでふさいだ。その結果、メスを縛る能力を失ったオスが、メスに食べられる確率が非常に高くなった。
また、メスを縛る「婚礼のベール」を作る能力があるオスはそうでないオスに比べ、1度の交尾で精子を2度挿入できる確率がずっと高かった。クモのメスには交尾孔が2つあり、緊縛することで、オスは子孫を残す確率を高めているとみられる。
元論文のタイトルは、”Benefits of size dimorphism and copulatory silk wrapping in the sexually cannibalistic nursery web spider, Pisaurina mira”です(論文をみる)。
ビデオをみてドキドキしてしまいました。故団鬼六先生を思い出しました。本当に「緊縛メス蜘蛛」ですね。2度目の交尾の後、メスが襲ってくる迫力はスゴイです。出糸突起をシリコンでふさがれてメスに食べられたオスには心から同情します。
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