夕食中心の食事でフレイルリスク上昇
以下は、記事の抜粋です。
夕食にエネルギー摂取が偏る高齢者や、朝食と夕食にエネルギー摂取のピークがある高齢者では、朝食・昼食・夕食で均等にエネルギーを摂取する高齢者と比べてフレイルの有病率が高い可能性を、韓国国立保健研究院のHan Byul Jang氏らが示した。
研究グループは、食事の量・質・タイミングが高齢者のフレイルと独立して関連するかどうかを検討するため、横断研究を実施した。
本研究では、韓国国民健康栄養調査(KNHANES)の2016~18年のデータを用い、65歳以上の成人4,184人(女性57.1%)を解析した。
5つの食事パターンを同定した。
(1)バランス型:3食で均等にエネルギーを摂取するパターン 1,665例(38.8%)
(2)持続型:3食と午後の補食によって、持続的にエネルギーを摂取するパターン 735例(17.8%)
(3)昼食型:昼食のエネルギー摂取割合が最も高いパターン 737例(18.0%)
(4)夕食型:夕食のエネルギー摂取割合が最も高いパターン 627例(15.2%)
(5)朝・夕型:朝食と夕食にエネルギー摂取のピークがあるパターン 420例(10.2%)
主な結果は以下のとおり。
●全体の平均年齢は73.1歳で、バランス型(73.6歳)と朝・夕型(74.1歳)が高く、夕食型(71.6歳)が最も低かった。健康食指数は持続型が最も高く、朝・夕型が最も低かった。夕食型は朝食欠食率が最も高く(17.9%)、朝・夕型の半数(51.9%)は昼食を欠食していた。
●夕食型および朝・夕型は、バランス型と比べてフレイルのオッズが有意に高かった。調整オッズ比(aOR)-夕食型 aOR:1.48、-朝・夕型 aOR:1.43
●持続型および昼食型では、有意な関連は認められなかった。
●フレイルの構成要素別では、持続型はバランス型に比べて筋力低下のリスクが有意に低かった。
●媒介分析の結果、夕食型は総エネルギー摂取量が多いことによるフレイル保護効果があったものの、夕食へのエネルギー集中という時間的偏重がその保護効果を打ち消し、独立したフレイルリスクとなる可能性が示唆された。
●朝・夕型では、総エネルギー摂取量の減少や食事の質の低下が、フレイルとの関連の一部を説明する可能性が示された。
元論文のタイトルは、「韓国の高齢者の食事時間帯パターンとフレイル:フレイルリスクに関連する夕方偏重型および朝・夕方型食事パターン」です(論文をみる)。
要するに、昼に食べないのが良くないということ?と言っても、リスクが5割も増えないので、それほど強い影響はなさそうです。やはり、食べる量と質が大切だと思います。一方、以下のような科学的根拠のない記事もあります。騙されないようにしましょう。
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