SU薬+ワルファリンで低血糖リスク増

SU薬+ワルファリンで低血糖リスク増
以下は、記事の抜粋です。


糖尿病でスルホニル尿素(SU)薬glipizideまたはグリメピリドを処方された65歳以上のメディケア受給者46万5918人を対象に、ワルファリン併用時の重篤な低血糖イベントの発生を後ろ向きコホート研究で検証。SU薬+ワルファリン併用群は非併用群に比べ、低血糖による入院または救急外来受診率が高かった(調整後オッズ比1.22)。

低血糖リスクはワルファリン開始期と低年齢に関連していた。


元論文のタイトルは、”Association between use of warfarin with common sulfonylureas and serious hypoglycemic events: retrospective cohort analysis”です(論文をみる)。

後ろ向きコホートでオッズ比が1.22ですので、気にするほどではないかもしれませんが、SU薬もワルファリンもまだまだ良く使われている薬なので、紹介しました。

メカニズムは、1) 血清中の結合タンパク質のSU薬とワルファリンの競合による血中SU薬濃度の増加、2) CYP2C9を介した薬物相互作用による血中SU薬濃度の増加、などが考えられているようです。

私にとって、SU薬は最も使いたくない薬の一つです。

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