トランス脂肪酸についての欧州心臓病学会の声明
以下は、記事の抜粋です。
FDAは、トランス脂肪酸(TFA)は摂取のために安全ではないとみなしている。FDAは、製造業に、加工食品におけるTFA使用を漸次廃止するよう、3年間のコンプライアンス期間を提供している。このステップは、米国で、毎年何千もの致命的な心不全を防ぎ、心血管疾患を減らすものと思われる。
欧州心臓病学会は、「食糧供給から人工トランス脂肪酸を削除する」というFDAの決定を歓迎する。そして、この重要な健康問題に対処するために、EU全体の規制を緊急に前倒しにするようヨーロッパの政策立案者に呼びかけるという。
TFAは、心血管疾患を引き起こすことに関して、最も有害な脂肪であるとし広く認識されている。部分硬化油は、食糧供給の人工トランス脂肪の主要な供給源である。それらは、市販のパン製品中の脂質源として、最もしばしば使われる。TFAは、血液中のLDLコレステロールのレベルを上昇させる。血液中のLDLコレステロールレベルの高値は、心臓病の発症のリスクを高める。心臓の健康と死亡率におけるTFAの悪影響は、議論の余地はない。
欧州心臓病学会は、すべてのEU市民が効果的にTFA摂取を減らすことを確実とするための行政介入が必要であると考えていると締めくくられている。
トランス脂肪酸については、過去にも記事を書いていますので、下に紹介した関連記事をご覧ください。
マーガリンをたっぷり塗ったパンを毎日食べていたヒトが、心血管疾患で死亡した場合、雪印とか明治が訴えられないでしょうか?日本でも、何らかの行政介入が必要かもしれません。
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