新型コロナ抗原定性検査(イムノクロマト法)、無症状患者での感染見逃しは8割強!

新型コロナ抗原定性検査(LFT)、感染見逃しが多い可能性
以下は、記事の抜粋です。


重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)抗原のラテラルフロー検査(LFT)は、SARS-CoV-2感染者の検出において臨床的に重要な見逃しの割合が高く、この割合は検査の環境によってウイルス量の分布が異なるためばらつきが大きく、無症状者でより高い可能性があることが、バーミンガム大学のJonathan J. Deeks氏らの調査で示された。

次の3つの環境でLFT検査が実施された。(1)英国各地の国民保健サービス(NHS)の検査・追跡センターを受診した有症状者、(2)リバプール市の市営集団検査センターを受診した無症状の住民、(3)バーミンガム大学でスクリーニングを受けた無症状の学生。

主要アウトカムは、3つの環境下における、LFTで見逃されたウイルス培養陽性者と、LFTで見逃され2次感染の原因となった者の予測値とされた。これらの結果は、数理モデルによる予測値と比較された。

解析の結果、ウイルス培養陽性者のうちLFTで見逃された者の割合は、NHS検査・追跡センターの有症状者が20%、リバプール市の集団検査センターの無症状者が29%、バーミンガム大学でスクリーニングを受けた無症状者では81%であった。また、LFTで見逃され2次感染の原因となった者の割合は、それぞれ38%、47%、90%だった。


ラテラルフロー検査(LFT)は、イムノクロマト法、やストリップテストとも呼ばれる抗原抗体反応を検出原理利用した迅速検査手法の一つです。 この手法を用いたものには、新型コロナウイルスの他に抗原検査の他に妊娠検査薬やインフルエンザ診断などがあり、エンドユーザー向けの簡易検査として広く用いられています。

無症状患者での見逃しが8割強というのはすごいです。これで陰性で安心して感染が広まることを考えると、無症状のヒトにこの検査をすることはやめるべきだと思います。

ラテラルフロー検査のキット

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