知事“慰労金５万円は支給せず”
以下は、記事の全文です。
医療や介護関係者に支給される慰労金をめぐって、兵庫県の井戸知事は、新型コロナウイルスの対応と関係のない医療従事者らにも5万円を支給するとした国の方針に対し、「説明がつかない」として、県としては支給の対象に含めない方針を示しました。
国は、新型コロナウイルスの患者を受け入れている医療機関の従事者や感染が発生した介護施設などの職員には、慰労金として20万円を支給するだけでなく、感染者に対応していなかったり、対応した機関や施設に協力していないような施設についても5万円を支給する方針です。
支給は、都道府県を通じて行われますが、兵庫県の井戸知事は、記者会見でこのうち5万円の支給について、「国の慰労金事業の明確な取り扱いの実施要領が出てくると期待していたが、あまりにも明確ではない。われわれが対象を判断するが、説明がつかないような、慰労金なら『なんでもいいや』という話にはならない」と述べました
そのうえで、井戸知事は、「国が言うように、何にもしていないのに、なんで慰労金を出すのか。まったく説明がつかないような税金の使い方は兵庫県としてはやる気はない」と述べ、感染者に対応していない機関や施設は支給の対象に含めない方針を示しました。
ほどんどの施設で、感染者が受診や入所することを想定して、対策を立て、患者や入所者やスタッフが発熱した場合には非常に緊張して対応しているはずです。私が関係する病院でも、受付でのビニールシート、入院患者への面会禁止、フェイスシールドの設置などをしていますが、幸いにも今のところ院内感染はおこっていません。しかし、感染者を出した病院から、リハビリのために転院してきた患者が転院後発熱しPCR陽性だったことがありました。この場合は、感染患者を治療したスタッフは全員マスクや手袋をして治療したために、「濃厚接触者」として扱われず、希望したにもかかわらずPCR検査を保健所に拒否されました。
井戸知事が、このような施設を「感染者に対応していなかったり、対応した機関や施設に協力していないような施設」と考えているなら、完全にボケていると思います。
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