「鏡に映る自分」魚も分かる 寄生虫落とすしぐさか
以下は、記事の抜粋です。
鏡に映った姿を自分だと認識する能力は、魚にもある――。そんな研究結果を大阪市大の幸田教授らの研究チームがまとめた。こうした能力は、チンパンジーやイルカなどでも報告されているが、魚類で確認されたのは初めてという。
実験に使ったのは、南日本沿岸などに生息する小型の海水魚「ホンソメワケベラ」。水槽で飼育し、鏡を見せて反応を調べた。
鏡を見せた直後は、映った姿を自分ではないほかの個体だと思い、攻撃するしぐさをみせた。その後、鏡の前で姿勢を逆さにするなど、自分なのかどうか確認するような動作をした。5日目以降には、これらの行動はほとんどみられなくなった。
こうした経過をたどったホンソメワケベラ4匹について、鏡の中の姿を自分だと認識しているかどうか、確認する実験を行った。
体の一部に寄生虫に似せた茶色い色をつけたところ、鏡を見た後に3匹が、水槽の底に体をこすりつけた。これは、鏡の中の姿を自分だと認識し、体についた寄生虫をこすり落とそうとしたと考えられるという。
元論文のタイトルは、”If a fish can pass the mark test, what are the implications for consciousness and self-awareness testing in animals?”です(論文をみる)。
研究の内容も面白いですが、以下のNHKのニュースに登場した幸田さんの解説がとても面白いです。今ドキ珍しいと思われる好きで研究をやっているヒトだと思います。
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