貴乃花親方の文書 くわしく議論されず
以下は、記事の抜粋です。
元横綱・日馬富士の傷害事件を巡る貴乃花親方の対応について、日本相撲協会は1月4日、臨時の評議員会を開いた。評議員会では、あらためて貴乃花親方の主張が書かれた文書が配られ、その一部が読み上げられたものの、くわしく議論されなかったことが分かった。
評議員会の出席者によると、文書には、貴ノ岩が12月の巡業を休む際、診断書を出さなかったことについて、「『報道陣に囲まれて出られない』『病院にいけない、診断書も出せない』旨を執行部の4人に説明した。八角理事長はうなずいた。尾車親方他は分かったと答えた。これで了解してくれたと思っていた」という趣旨が書かれていたという。
評議員の1人が、この主張について「事実ですか」と質問すると、八角理事長は、「そんなこと言うわけないだろ!それだったら救急車を呼べばいいじゃないか!」と声を荒らげたという。また、文書には、「執行部の4人が執拗(しつよう)に『内々で済む話だろう』と被害届の取り下げを要請してきた」と書かれ、貴ノ岩の心情として、「本当のことが話されないのであれば、法廷の場で真実を明らかにされるよう強く要請する」ともつづられていたという。
評議員はこの文書に目を通し、一部は読み上げられたものの、内容を深く議論することなく理事解任を決定したという。
この評議員会決定については、「はてなブックマーク」におもしろいコメントがたくさん寄せられています。以下は、その抜粋です。
●こんな状況じゃ、被害届けを出して組織側には一切黙秘というのは正しい対応
●外部有識者的なもんがいてこれなのは何故?
●八角理事長とやらの主張は「救急車をタクシー代わりに使えばいいだろうが!」ってことだ
●内々で傷害事件をもみ消そうとした証言ばかり書いてるので読み上げませんでしたと
●結論ありき
以下は、「貴乃花親方は礼を失した」臨時評議員会という記事に対してのコメント
●失礼な態度を懲罰の理由にするのは日馬富士とやってること変わらん
●暴行障害を隠蔽するのが礼
●犯罪被害を警察に届け出て犯罪の隠蔽から被害者を守ったら『礼を失した』とかすごい組織
●同じ意見ばっかりの人間集めると、こういう変な組織が出来るという見本に
脳科学者の中野信子氏は、以下のように書いています(記事をみる)。
●「暴力は良くないが、貴乃花のやり方も良くないよね」というのは、「いじめられる側にも問題がある」というのと同じだ。これを認めてしまうといじめはなくならない。
評議委員会の外部委員というのは、どこかの大学の外部委員会と同じように、内部の言うことをそのまま認めてくれるばかりで、「本当の外部委員」は1人もいないのでしょう。
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