高血圧の新基準、最高140を130に 改善必要な「黄信号」 米ガイドライン
以下は、記事の抜粋です。
米国心臓協会(AHA)は11月13日、高血圧の診断基準について、これまでの140(最高血圧)/90(最低血圧)mmHgよりも低い130/80 mmHgとし、血圧がこの数値に達した時点で治療を開始すべきとの再定義を発表した。
2003年以降初の改訂が行われた血圧の検査・治療に関する米国の包括的ガイドラインによると、合併症は「こうしたより低い数値で発症する可能性がある」という認識を医師らは抱いているという。ガイドラインの主執筆者は、新たな基準値で高血圧と診断された場合、薬の服用が必ずしも必要となるわけではないが、「黄信号を意味し、主に非薬物療法で血圧を下げる必要がある」としている。
健康的な生活を送る方法としては、減量、運動量の増加、健康的な食生活、禁酒や減塩、禁煙、ストレス解消などがある。従来の基準値では米国民の約3分の1に当たる32%が高血圧と見なされていたが、新たな基準値では国民の半数近い46%が高血圧と定義されることになる。
新しいガイドラインはこちらです。以下は、実際の記載です。
Blood pressure categories in the new guideline are:
Normal: Less than 120/80 mm Hg;
Elevated: Systolic between 120-129 and diastolic less than 80;
Stage 1: Systolic between 130-139 or diastolic between 80-89;
Stage 2: Systolic at least 140 or diastolic at least 90 mm Hg;
Hypertensive crisis: Systolic over 180 and/or diastolic over 120, with patients needing prompt changes in medication if there are no other indications of problems, or immediate hospitalization if there are signs of organ damage.
変更の根拠は、上が130 mm Hg以上あるいは下が80 mm Hg以上で明らかに心血管リスクが増えるのだから、患者はそのリスクを認識すべきであるということのようです。国民の46%というのはすごいですが、日本でも50歳以上なら50%以上だと思います。
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