専門家ワーキンググループが電子タバコを禁煙支援選択肢として推奨

専門家ワーキンググループが電子タバコを禁煙支援選択肢として推奨
以下は、記事の抜粋です。


国際的な非営利団体であるニコチン・タバコ研究学会(SRNT)の専門家ワーキンググループ「Harm Reduction Workgroup」が、成人の禁煙支援に電子タバコを用いることに関する臨床上の推奨事項を発表した。

電子タバコをニコチン代替療法やバレニクリン、ブプロピオンなどの薬物療法とともに、選択肢として提示すべきだとしている。

この推奨事項の中でカンザス大学のEleanor Leavens氏らは、電子タバコに害がないわけではないものの、紙巻きタバコを吸うことよりは害が少なく、従来のニコチン代替療法より禁煙に有効であると指摘している。

Leavens氏は、「全ての喫煙者に効く単一の禁煙方法は存在しない。患者に複数の選択肢を提示し、それぞれのリスクとベネフィットについて話し合うことで、紙巻きタバコの喫煙をきっぱりやめ、全体的な健康状態を改善できる可能性が高まる」と話している。

今回のエビデンスレビューによると、紙巻きタバコから電子タバコへ切り替えることで、発がん物質などの有害物質への曝露が、場合によっては最大で90%低いとしている。また、電子タバコはFDAから禁煙治療薬として承認されていないものの、電子タバコの使用は、ニコチン代替療法(ニコチンパッチ、ガム、トローチ、点鼻スプレー)より高い禁煙率と関連することを示す確実性の高いエビデンスがあるという。

著者らは、「ニコチン代替療法とは異なり、電子タバコを吸うと、通常は紙巻きタバコと同様にニコチンが速やかに体内に取り込まれる。このようなニコチン送達は、ニコチン代替療法に比べて依存が強くなったり長期使用につながったりするリスクがある一方、電子タバコの方が満足感を得られやすく、紙巻きタバコの代替としてニコチン代替療法より有効で、再喫煙リスクの低下にもつながる可能性がある」と記している。

紙巻きタバコの喫煙者に助言する医師は、その患者に最も適した禁煙方法について一緒に話し合って決めるべきだとしている。さらに、患者が禁煙のために電子タバコの使用を希望した場合、以下のことが推奨されている。
●医師は、FDAが販売を認可した電子タバコ製品を使用するよう患者を導くこと。
●普段、紙巻きタバコを吸うタイミングや、吸いたくなったときに電子タバコを使用するよう伝えること。
●できるだけ早く紙巻きタバコから電子タバコへ完全に切り替えること。
●禁煙に成功する可能性を高めるため、行動カウンセリングも受けるよう勧めること。

著者らは、「最も重要な目標は、紙巻きタバコの完全な禁煙を維持することだ」としている。

なお、本推奨を作成したHarm Reduction Workgroupは、タバコ業界から資金提供を受けていない。


元の推奨事項のタイトルは、”Nicotine E-Cigarettes for Cigarette Smoking Cessation Recommendations to US-Based Clinicians(禁煙のためのニコチン入り電子タバコ、米国で診療を行う医療従事者への推奨事項)”です(推奨をみる)。

これまで、これほどはっきりと紙巻きたばこよりも電子タバコを勧める公式の推奨はありませんでした。日本でも同じような推奨が出てくるか注目したいと思います。

あくまで紙巻きたばこをやめるためです。ニコチン中毒は続きます。もちろん、吸っていないヒトには勧めたらダメです。

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