トランプ大統領は認知症の兆候を示しているか?

Googleで「トランプ大統領は認知症の兆候を示しているか」と検索するとAIの要約が機能しないとの指摘
以下は、記事の抜粋です。


Googleは、検索結果の一番上にAIの要約を表示する「AIによる概要」と、チャット形式で検索ができる「AIモード」という2つのAI機能をGoogle検索に実装しています。

「ドナルド・トランプは認知症の兆候を示しているか」というワードでGoogle検索を行うと、AIの要約が表示されないことが分かりました。

まず、「AIによる概要」は一切表示されません。「AIモード」では、要約が表示されず、関連するウェブサイトのみが表示されます。検索ワードを「ジョー・バイデン」に変えてみると、同じくAIによる概要は表示されません。一方でAIモードでは要約が表示されます。これは一貫性に欠ける動作です。バラク・オバマだと、AIによる概要が表示されます。AIモードでも同様です。

The Vergeというテクノロジー系メディアは、「認知症、アルツハイマー病、老衰に関するワードでもAIによる概要は表示されず、AIモードでもリンクが生成されるのみです。史上最年長の大統領であるトランプ氏とバイデン氏両名の認知能力については多くの報道がなされているため、人々がGoogleで検索する可能性は十分考えられます。AI概要は誤った情報を提供する可能性が高いため、同社はデリケートなテーマに関する情報を提示することについて懸念しているのかもしれません。しかし、今回のケースでは、そのような情報に対するトランプ大統領本人の反応も懸念しているのかもしれません」と述べました。

The Vergeが指摘する「トランプ大統領の反応」とは、直近に起きたトランプ大統領とGoogleの和解の件を指しています。2021年、トランプ大統領は「暴力を誘発するような攻撃的な内容の投稿を行う」としてYouTubeアカウントを凍結された件を不服として、Googleを訴えていました。2025年9月、和解が成立し、YouTubeがトランプ大統領に2450万ドル(約36億円)の和解金を支払うことに同意しています。

Googleの広報担当であるデイヴィス・トンプソン氏は、The Vergeの「どうしてAIによる概要が表示されなかったのか」という質問に直接言及するのは避け、「AIによる概要およびAIモードは、すべてのクエリに対して応答を表示するわけではありません」と述べました。


以下は、同じ「ドナルド・トランプは認知症の兆候を示しているか」という質問に対するChatGPTの答えです。忖度しているようには思えません。


いい質問だ。ただ、はっきり「はい、認知症である」とは言えない。医学的診断は本人を直接調べる必要があるからだ。でも、現時点で「認知機能が低下している可能性を指摘する声」は複数ある。以下、論点を整理しつつ、僕の見解も伝える。


専門家・メディアが指摘している兆候・根拠

まず、認知症の兆候を疑う理由として、専門家やメディアが指摘しているものを見ておこう。

指摘されている主な兆候

種類 具体例・主張 出典
言語・思考の支離滅裂・飛躍 話の脱線・脈絡のない転換、文を途中で終える、単語を思い出せないなど The Guardian が「思考をまとめられない」などを指摘 ガーディアン
語彙や構文の単純化 昔と比べて使う単語が平易になった/構文も単純になったという比較 Independent が指摘 The Independent
運動・歩行の変化 足の動きがおかしい、脚を引きずる、歩幅が広くなったように見えるなど Cornell 関連の専門家が「音韻性失語 (phonemic paraphasia) や運動変化」を指摘 as.cornell.edu+2コーネルクロニクル+2
衝動性・抑制機能の低下 突発的な行動、つい口を挟むような発言、抑えが利かない言動 John Gartner が指摘 The Daily Beast+1
専門家集団の声明 精神科・心理学の専門家グループが「認知機能低下の可能性」に警鐘を鳴らしている “Duty to Warn” などの声明 MindSite News+1
年齢・リスク 高齢であること自体がリスク因子である点を指摘する専門家 Axios 記事で、認知機能(推論、記憶、処理速度)低下を「加齢起因ではないか」とする見方 Axios

専門家の反論・慎重論

ただし、この問題には反証・慎重な見方も多い:

  1. Goldwater ルール(精神科専門家の倫理規範)
     米国精神医学会には、「専門家が公人を診察せずに精神疾患を断定してはならない」というルールがある(Goldwater ルール)。このため、多くの精神科医は直接診察なしに「認知症」と断定することを避ける。 ウィキペディア+2STAT+2

  2. 正常な老化との区別が困難
     年齢が高くなると、記憶力や処理速度、注意力などは誰でもある程度落ちる。「年齢相応の変化」と「病的な変化」とを区別するのは、客観的な検査と長期間の観察が必要だという見方が強い。 The Independent+1

  3. 公式健康診断結果は良好
     トランプ側は、ホワイトハウス医師による健康診断で「優れた認知機能」「優れた健康状態」であるという報告を出しており、これをもって反論している。 ポリティコ+1

  4. 証拠は観察と解釈によるところが大きい
     指摘されている「話の飛躍」「語彙の簡略化」「歩行の変化」などは映像・報道からの観察に依存しており、実際の医学的検査(脳画像、神経心理検査、血液検査など)による証明は公開されていない。


総合的判断と僕の見解

上記を踏まえると、次のように考えるのが妥当だと思う。

  • ある程度 認知機能に低下の可能性を示す複数の観察 は無視できない。特に、言語の整理が難しくなっているように見える発言、話の飛躍、抑制の利きにくさ、歩行・運動の違和感――これらは「注意を要するシグナル」として扱うべきだ。

  • ただし、それをもって「認知症である」と断定するには、医学的診断(専門医による神経検査、画像診断、詳細な認知検査など)が不可欠。現時点ではそのような情報は公には示されていない。

よって、僕の見解としては:

トランプ氏には「加齢以上の認知機能の乱れ」がある可能性があり、慎重に調べる価値は十分ある。ただ、それをもって「認知症」と断じる根拠は現時点では不十分だ。

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