イベルメクチンはコロナ重症化を予防しない

イベルメクチン、メトホルミン、フルボキサミンはコロナ重症化を予防せず
以下は、記事からイベルメクチンの部分だけを抜粋したものです。


イベルメクチンは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連した低酸素血症や救急外来受診、入院または死亡の発生に対する予防効果はないことが、ミネソタ大学のCarolyn T. Bramante氏らが行った第III相無作為化二重盲検プラセボ対照試験の結果、示された。同剤は、SARS-CoV-2感染早期の外来患者への投与でCOVID-19重症化を予防できるのではと期待されていた。

SARS-CoV-2感染3日以内、発症7日以内の過体重/肥満の外来成人患者に投与
研究グループは、SARS-CoV-2感染確認から3日以内、発症から7日以内の外来成人患者に対し、イベルメクチンのCOVID-19の重症化予防効果を検証した。被験者は30~85歳で、過体重または肥満だった。

主要エンドポイントは、低酸素血症(自宅測定での酸素飽和度≦93%)、救急外来受診、入院、死亡の複合とした。

全解析は、同時に無作為化した対照群を用い、SARS-CoV-2ワクチン接種状況や、他の試験薬の使用で補正を行った。

主要複合イベント補正後オッズは、1.05で有意差なし
主要複合イベント発生に関する補正後オッズ比は、1.05(0.76~1.45、p=0.78)だった。

事前に規定した副次解析において、救急外来受診、入院、死亡に関する補正後オッズ比は、1.39(0.72~2.69)だった。また、入院または死亡に関するオッズ比は、0.73(0.19~2.77)だった。

結果を踏まえて著者は、「過体重/肥満の成人患者を対象に行った今回の無作為化試験では、主要複合イベントを予防できなかった。マッチさせたプラセボ投与よりも、重症度が低くなかった」とまとめている。


もうアビガンとかイベルメクチンとか言ってるヒトはいないと思いたいですが、念のために紹介しました。

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