教育勅語という妄想と実像

教育勅語という妄想と実像

以下は、記事の抜粋です。


教育勅語がなくたって、親孝行や友愛を教えることはできます。教育勅語を知らない外国人も、親孝行するし、ともだちを大切にしてますよ。

日本の戦後教育だって、親孝行や友愛を否定してたわけじゃありません。戦後教育で育った稲田さんだって、親孝行や友愛がいいことだとご存じだったわけですよね。

今の日本は歴史上最も犯罪が少ない時代といってもいいし、現代の日本人は、戦前の日本人よりもかなり道徳的です。それがすべて教育のせいだとはいいませんが、戦前教育にさほどの効果がなかったのも事実です。戦前教育を理想化してる人たちは、戦前の日本の実像を勉強せず、勝手な妄想で美化してるだけなんです。


教育勅語を学んでいるはずの戦前の子供達が疎開してきた都会の子供をいじめたことを持ち出したり、稲田氏を持ち上げたりする論理は陳腐すぎますが、全体としてみれば、現代の日本人の方が戦前の日本人よりも道徳的であることには同感です。

それは、教育勅語のようなお題目よりも、メディアによる情報操作の方が社会全体の道徳レベルに与える影響がはるかに大きいからだと思います。

教育勅語が書かれた紙に最敬礼しなかっただけで、学生や御用学者に糾弾され、第一高等学校の教職を追われた内村鑑三のような被害者が出た当時の状況(「内村鑑三不敬事件」をみる)を、稲田氏や他の勅語擁護派の人々は復活したいのでしょうか?いくらトランプが大統領に当選する世の中でも、その復活は無理だと思われます。

コメント

  1. あ* より:

    SECRET: 0
    PASS:
    「教育勅語のようなお題目よりも、メディアによる情報操作の方が社会全体の道徳レベルに与える影響がはるかに大きい」という点に同感です。
    今月一杯で、自主避難をしてきた人々への住宅支援を打ち切り、(汚染が酷いところであろうと、線量計による確認もなしに作業する除染の下請け業者がいて、汚染物質を掃除できていない家であろうと)帰らざるを得ない方向にしてしまったのは、誰なのでしょうか?
    (1)予防原則を踏みにじっていてデタラメな施策です。
    (2)放射線感受性は個人差が大きいのに、大丈夫な人をモデルケースにしてしまい、「自主避難」をしたのは「怖がり過ぎ」という暴論まであります。
    結果、避難の権利を蹂躙しています。
    ここで、メディアによる情報操作=「大本営発表」がなければ、上述2点は問題だと広く社会で認識されて、
    避難の権利を蹂躙してきた政府は怪しからんということになるでしょうし、
    避難してきた人々が僅かな補償で「ごね得」をしたかのように取って、その家のお子さまにイジメをすることもなかったでしょう。
    避難した人や帰還したくない人、現地に居残っている人…誰も貶められることがないように、メディアによる情報操作が社会の道徳レベルを下げないようにすることがポイントでしょう。
    どうも、お邪魔しました。

  2. きくりん より:

    『今の日本は歴史上最も犯罪が少ない時代といってもいいし、現代の日本人は、戦前の日本人よりもかなり道徳的です。』
    果たして、そう簡単に言い切れるでしょうか?
    前段については、殺人や強盗や強姦のような凶悪犯罪は目立って減少しているでしょうが、ドライバーや出会い系や近隣問題に関連したトラブルから犯罪に至るケースは増え続けているでしょう。
    後段については、道徳的が何を意味するのかにもよりますが、一般的に考えて、現代日本人が道徳的とは信じがたい話です。
    マッカーサーから精神年齢が12歳と謂われ、天皇制をありがたく信奉する日本人の道徳意識は、先進国として恥ずかしいレベルに違いありません。

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