ジカウイルスワクチンの開発を加速する2つの論文

ジカワクチン2種、マウス実験で「完全防御」に成功 研究
以下は、記事の抜粋です。


脳への損傷を引き起こすジカウイルスへのワクチン開発をめぐり、マウスを使った動物実験など2件に成功したとの研究結果が6月28日、発表された。

1件目の研究では、2種類の試作ワクチンを実験用マウスで試した結果、1回の接種で「ジカウイルスに対する完全な防御がもたらされた」とNature誌に報告している。論文の筆者のDan Barouch氏は、「これらの実験結果は、安全で有効な人のジカウイルスワクチン開発が成功するだろうとの楽観的な見方を促すものだ」と述べた。

アカゲザルのに関する独立した2件目の研究では、Nature Communications誌に発表した論文で、ジカウイルスを実験用のサルに感染させることに初めて成功し、ほぼ症状のない感染を1回経験すると、その後にさらされるジカウイルスに対する「完全な防御」が得られるという。


本当に「すでにジカウイルスに感染している人が今後、例えば妊娠中などに感染することがないことを示している」かどうかや、免疫が持続する期間、などまだまだ不明な問題はありますが、これらの報告で、ジカウイルスワクチンの開発は加速されると思います。

1つ目の元論文のタイトルは、”Vaccine protection against Zika virus from Brazil”です(論文をみる)。2つ目の元論文のタイトルは、”A rhesus macaque model of Asian-lineage Zika virus infection”です(論文をみる)。

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