キシリトールは犬にとって毒だった

キシリトールは犬にとって毒だった
以下は、記事の抜粋です。


キシリトールといえば、歯磨き粉やシュガーフリーガムからピーナッツバターまで、身の回りのありとあらゆる食べ物に含まれるとても身近な人工甘味料です。そのキシリトールに関して最近明らかになったことが。それは、犬にとって毒だということです。

アメリカ食品医薬品局(FDA)がこのことについて新たな警告を出しました。キシリトールは人間にとっては問題ないが、この甘味料は犬にとっては致命的な毒になるということが証明されたというのです。キシリトールは最近本当に色々な食べ物で使われるようになったので、犬用ではないキシリトールを含んだ食べ物がなんらかのかたちで犬の口に入ってしまう可能性もあります。キシリトールを含んでいるのは、歯磨き粉、加熱調理された食品やピーナッツバターなど。

なぜ問題なのかというと、キシリトールを含んだ物を犬が食べると急激にインスリンの数値が上昇し、血糖値が致命的なまでに下がってしまうからだそうです。嘔吐、ぐらつき、発作などが起き、最悪の場合死に至ります。これらの症状はとても深刻に、そして1日のうちに現れるそうです。


FDAの警告のタイトルは、”Xylitol and Your Dog: Danger, Paws Off”です(警告をみる)。日本獣医学会はかなり早い段階で「犬のキシリトール中毒について」というQ&Aをホームページに掲載しています(Q&Aをみる)。

それにしても、10kgの犬であれば、1.37gのキシリトール含有のガムを1粒食べただけで、中毒を起こす危険性があるというのは驚きです。実際、ネットでは、キシリトールタブレットによる1歳のチワワの死亡例が報告されています(記事をみる)。メカニズムは、キシリトールがインスリンの分泌を促進することで、急激な低血糖をおこすためのようです。ヒトではこのような反応はおこりません。

また、犬は放っておいてもほとんど虫歯にはならないそうです。キシリトールはイチゴなどの果物にも含まれていますが、その程度の量であれば問題ありません。

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