STAP細胞の特許申請について

ハーバード大がSTAP特許出願に審査請求:日本でも実体審査開始
以下は、記事の抜粋です。


小保方氏を発明者のひとりとするSTAP特許出願(特願2015-509109)が期日までに出願審査請求をされなかったことから取下になった可能性が高いと書きましたが、そんなことはありませんでした。

4月22日付で出願人(ブリガムアンドウィメンズホスピタル(ハーバード大))が出願審査請求を行なっていました。

出願審査請求の前に補正が入ってクレームが一部変更になっていますが、クレーム1が「 細胞をストレスに供する工程を含む、多能性細胞を生成する方法。」と非常に範囲が広いものである点は変わっていません。

今後、この特許出願は特許庁における実体審査に入ります。暫定的な結果が出るまでは通常1年くらいかかります。特許庁がどういう見解を出すのか興味津々です。なお、この出願の特許性が疑わしいと考える第三者は特許庁に情報提供(刊行物等提出)を行ない、審査官による審査の参考にしてもらうことができます。


この特許提出は、以下の記事のようにネットで話題になっています。

STAP細胞の特許出願、米ハーバード大学が世界各国で…今後20年間、権利独占も
この特許申請は、いろいろなことを意味しています。小保方さんが主張した、「酸の刺激だけで細胞を初期化すること」は、できないと思います。しかし、関連記事に紹介したように、DNAを導入しなくても、細胞を化学物質で刺激するだけでも初期化あるいは再プログラムが可能であることは間違いなさそうです。

特許出願のクレーム1が「 細胞をストレスに供する工程を含む、多能性細胞を生成する方法。」と非常に範囲が広いものであることを考えると、この特許が化学物質での刺激による多能化もカバーする可能性はあると思います。

ハーバードは、「論文で書かれた実験は再現できなかったけれど、このアイディアは金になる。」と考えているのかもしれません。もちろん、特許申請が認められたからといって、小保方さんの主張が正しいことにはならないですが、、、

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