鼻にスプレーするだけのインフルエンザワクチンは普及するか?

最新のインフルエンザワクチンは鼻にスプレーするだけ!
以下は、記事の抜粋です。


弱毒化したウィルスを体内に入れるため、インフルエンザワクチンの接種にはリスクがある。そのための技術革新が続けられてきた。いま注目されているのが「点鼻スプレー型」のインフルエンザワクチン「フルミスト」だ。

フルミストの接種方法は、注射ワクチンとは異なり、鼻に2回スプレーするだけ。接種方法が簡便なため、すでに欧米では主流のワクチンだ。また、その効果は、約1年も維持される。したがって、この冬に備えて、今の時期からの早期接種も可能だ。これはワクチン接種のブレークスルーだ。

ただし、次の項目に当てはまる人は接種の対象外となる。
● 2歳未満、50歳以上の人
● いま喘鳴がある人
● ギラン・バレー症候群の経験がある人
● 糖尿病の人
● 妊娠中または2歳以下のお子さんに授乳中の女性
● タミフルなどインフルエンザの薬を服用中の人
● 白血病またはその疾患と同居している人

また、ワクチンは人体の免疫機構を利用しているため、免疫機能ができあがっていない乳児や、免疫機能が低下している高齢者や病者は避ける必要がある。このフロミストは、日本ではまだ保険適応外のため自費診療になる。1回のワクチン接種費用は1万円前後。接種方法は簡便だが、通常に比べると高額だ。


上の記事で、「このフロミストは、日本ではまだ保険適応外のため自費診療になる。」と書かれていますが、インフルエンザワクチンの接種はもともと自費診療です。ただ、65歳以上の高齢者については自治体がインフルエンザワクチンの費用の一部を補助しています。例えば、東京都の場合は2,270円が公費で補助され、高齢者自身の自己負担は2,200円です。つまり、ワクチン接種の公定価格は4,470円(その内自己負担2,200円)です。フロミストの場合は、このような公費での補助はありません。

フロミストの欠点を以下にまとめます。
● 2歳以上50歳未満の年齢制限がある
● 価格が注射タイプのものよりも高い
● 国内未認可のため重篤な副作用が現れた場合、救済制度が適用されない

ということで、欠点がこのままだと、広く普及するのは難しいと思います。

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