ブタは知能が高い 

ブタはチンパンジーと同じくらい知能が高い 仲間を出し抜きパズルも解く
以下は、記事の抜粋です。


思わずトンカツを食べる手が止まってしまいそうな研究結果が発表された。

その研究は、「ブタは遊び好きで賢い生き物である。また優れた長期記憶を持っていて、仲間のブタをうまくだます能力もある」と明らかにしている。自分の知っているブタと初めて会うブタの区別ができるのはもちろん、自分に親切な人間とそうでない人間を見分けることもできる。

論文を執筆した神経学者のローリ・マリーノ氏と、エモリー大学のクリスティーナ・M・コルヴィン教授は、「これまでの研究から、ブタには複雑な認知能力があり、知能が高いとされる他の動物と多くの共通点があることが分かる」と述べている。

マリーノ氏は、「ブタが優れた知性と認知能力、そして高度な感情と社会性を持つ生き物だ、と考えるのに十分な根拠があることを示しています」、「今回の論文が、ブタの複雑な認知能力を裏づける根拠となり、ブタに対する見方が変わることを期待しています」と話した。


元論文のタイトルは、”Thinking Pigs: A Comparative Review of Cognition, Emotion, and Personality in Sus domesticus”です(論文をみる)。

記事の動画にはジグソーパズルと書かれていますが、形ではなく色を合わせているように見えます。「チンパンジーと同じくらい」というのは言いすぎだと思いますが、ブタにもイヌ・ネコ並みの知能はありそうです。

大昔、苅藻の屠殺場に行ってウシの脳をもらってきてカルシニューリンというタンパク質を精製する実験をしていました。学会で指導していた大学院生が、「神戸ウシの脳から精製し」とか発表してウケていたのを思い出します。その時、ネコの脳よりも溝も多く大きなウシの脳をみて、きっと賢いだろうなと思ったことも思い出しました。

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コメント

  1. あ* より:

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    「賢い生き物を食べるのは気がひける」のは、結構、人類に普遍的な感覚であろうと思われます。息子を含め私らもそうです。なので、そのときの(居住地の食文化も含め)食物事情に合わせて、食べたり食べなかったりすれば現実的でしょう。「何が何でも食べなければならない」と強迫的に感じるのも、「食べる人は人非人に違いないので抹殺してよい」と断罪するのも、異なる食文化に属する人たちを迫害するのも、(そうした解離言動を行なう当人の存在不安ゆえに生じる)PTSD症状と考えられます。
    微生物まで含めて「食物連鎖」があるわけで、それだけでは「人道上の罪」にはならないでしょうが、「他者のお命をいただいて生きながらえていること」に気がひける感覚がないと、必要以上に食べて健康を害したり、必要以上に環境汚染や破壊を進めたり、自己正当化のために宗教や国家を持ち出して、異なる食文化に属する人々の人格権や生存権を蹂躙するようになって、実際に「人道上の罪」を侵す結果になります。そうして、人類は自分たちの首を自ら絞めてきました。今も現在進行形でやっています。愚かなことです。
    他者の人格権と生存権を蹂躙してよい根拠を税金や国策企業の研究費を使って探し出し、国家の名による殺人を正当化してきたのが、
    戦争、死刑執行、(発達障害論などの「T4作戦」による)民族浄化なので、
    そういうことに反対し、抵抗することが大事でしょう。
    庶民が持つ「賢い生き物を食べるのは気がひける」普通の感覚を潰さないようにすれば、徐々に食肉は減っていき、「食物連鎖」のあり方が変更され、工業化された牧畜による環境破壊問題も沈静化していくでしょう。

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