「グリーン電力生産のピーク時に送電網を安定させる手段」としての「eディーゼル」

原料は水とCO2だけ──Audiがつくる新しいディーゼル燃料
以下は、記事の抜粋と動画です。


水と二酸化炭素だけで合成するディーゼル燃料の生産を、Audiが開始した。将来的には、余った再生可能エネルギーを使って生産する計画だ。

Audiは4月21日、高温プロセスにより水と二酸化炭素だけで合成するディーゼル燃料「eディーゼル」を、クルマの燃料として使い始めることを発表した。今後数カ月間で3,000リットル以上のeディーゼルを生産する計画だという。

eディーゼルをつくるプロセスは次の3つだ。まず高温電気分解と呼ばれる方法で、加熱した水蒸気を電気で水素と酸素に分解する。次に二酸化炭素を分解して一酸化炭素をつくり、最後に一酸化炭素と水素を合成することで炭化水素を生成する。

いまのところeディーゼルの合成には相当量のエネルギーが必要だが、いずれは再生可能エネルギーの余剰分を利用することで、eディーゼルは安く供給できるようになると期待されている。

現在ドイツでは、太陽光発電などの電力が大幅に拡大され、正午ごろの電力需要のピークをおおむね解消できるようになっている。しかし、ドイツが今後も再生可能エネルギーの利用を拡大していけば、時間帯によってはかなりの余剰電力が生じるようになるだろう。こうしたことからAudiらは、ディーゼル燃料の合成技術を「グリーン電力生産のピーク時に送電網を安定させる手段」として売りこんでいる。


太陽光にしても風力にしても発電量にムラがあるので、効率の良い電池の開発が必須だと思っていましたが、こういう方法もあるのですね。

最近、自動車業界のトップの方と話す機会があったのですが、私の乗っている国産車のデザインがドイツに丸投げされたものだと知って驚きました。また、日本車の作りはドイツ車よりも粗いという彼らの評価にも驚きました。タイやネパールの「おもてなし」のレベルが日本よりも高いのは仕方ないとしても、「ものづくり」でもドイツに負けているとはガッカリです。メディアの「ニッホン礼賛」に惑わされていた私でした。

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