内モンゴルの朝食

内モンゴルの朝食を紹介します。

旅の前半は、赤峰市 巴林右旗 大板という内モンゴル東部の街にある玛拉沁宾馆(玛拉沁とはモンゴル語で遊牧民の意味)というホテルに泊まりました。上の写真のように今年の5月にできた新しいホテルです。1泊138元で朝食(中国語は「早餐」)付きでした。朝食は隣の牧民飯店(牧民(ムーミン)とは中国語で遊牧民の意味)で食べるシステムでした。下の写真は、牧民飯店に置いてあった玛拉沁宾馆宿泊客用のメニューです。客は、1)水餃子200グラム、ナイ茶(奶茶、塩味のミルクティー)、漬物、2)大きな茶碗に一杯の白ご飯、豆腐のスープ、ナイ茶、漬物、3)揚げパン200グラム、肉のスープ、ナイ茶、漬物、の3つの中から選択することができます。


ナイ茶(奶茶)は朝食に限らず、全ての食事に出てきます。上は、お世話になった大板の一般家庭でご馳走になったナイ茶です。ここにチーズ、揚げパンなどを入れて柔らかくして食べるのが一般的なようです。下は、牧民飯店のナイ茶用魔法瓶です。これは非常にポピュラーで、殆ど全てのレストランや家庭で用いられています。安いものだそうですが、保温能力は極めて優れています。



上は、水餃子、餃子のタレ、漬物、ナイ茶(半分以上飲んだ)と生ニンニクです。牧民飯店には、近所の人たちも朝食を食べに来ており、彼らはこのニンニクをそのままポリポリと食べていました。下は、揚げパンです。餃子も揚げパンもとても美味しいのですが、量が多く全部を食べきることはできませんでした。



肉のスープ1人前とそれを取り分けたものです。肉は羊肉です。上の餃子も中の肉は羊肉です。この羊肉が美味しいところが牧民飯店のウリです。



豆腐のスープ(上)で赤く見えているのは唐辛子です。下は、牧民飯店の裏口です。この裏口は、ちょうど玛拉沁宾馆から出たところにあり、毎朝早くから写真の男性が楽しそうに歌いながらネギなどの野菜をさばいていました。お願いしたら、快くスナップ撮影をOKしてくれました。ところで、牧民飯店のオーナー夫妻は2人とも日本留学経験があるそうで、食事中に突然話しかけられた時にはとても驚きました。



下の6枚は、本格的な朝食をご馳走になった烏敦塔拉蒙餐というレストランのものです。ここのナイ茶は、チーズや穀物などが初めから入っています。下は単品のチーズです。こちらのチーズは、塩味がついておらず少しパサパサしているので、これを塩入りのナイ茶に浸すとちょうど良い味になります。



下のブタ饅風のものも豚肉ではなく、羊肉が入っています。2段の蒸し器に入って出てきました。5人でこんなに食べられないと思いましたが、これが注文できる最低の量だそうです。中身は肉だけではなく、スパイシーな野菜が入っています。



内モンゴルの豆腐は、どこで食べたものもとても美味しかったのですが、この店で食べた豆腐が最高でした。上に乗っている青い野菜は香菜です。下は浅漬け風の漬物です。これは、スパイシーですが日本人好みの味だと思います。



下の6枚は、フフホトの「格日勒おばさんのナイ茶店」(意訳)という店の朝食です。上は、その入り口で、レストランは3階にあります。下は、ヨーグルトです。大板では、ヨーグルトと穀物は別々に出てきましたが、ここでは最初から混ざっていました。



巨大な揚げパンとヨーグルト入りパンです。どちらも美味しいのですが、我々には大きすぎました。どちらのパンも3人で分けてちょうど良い大きさです。



上は、浅く漬けたキュウリやピーマンです。これは上の烏敦塔拉蒙餐のものよりもさらに日本の漬物の味に近いと思いました。下はラクダ肉入りのパンです。バルンウジムチンの草原でラクダをみつけた時、鳥取砂丘のラクダと同じように観光用だと思ったのですが、食用だったみたいです。

コメント

  1. あ* より:

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    写真のチーズはラクダ乳のチーズでしょうか。ラクダ肉を食べるとは存じませんでした。

  2. tak より:

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    >あ*さん
    いいえ、チーズは牛乳から作ったものです。

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