群馬大の早川教授が公表データをまとめて作成した原発から半径300キロ・メートルの汚染地図

ホットスポットなぜ出現…気象と地形の複合要因

以下は、記事の抜粋です。


微粒子の大気拡散に詳しい群馬大の早川由紀夫教授(火山学)は4月上旬、民間による測定や国の公表データをまとめ、同原発から半径約300キロ・メートルの汚染地図を作成した。茨城県南部から千葉県、埼玉県、東京都の一部にかけ、周囲より放射線量の高い帯状の地帯が現れた。

「一帯は海側から吹く風と、山から下りてくる風が関東平野上でぶつかり、雲を形成して雨を降らせる場所。都の水道水から放射性物質が検出されたのも、これで説明できる」と、早川教授はみる。


早川由紀夫の火山ブログ」というところに地図がアップされています。ブログでの紹介に早川氏は以下のように書いています。

「私は火山の地質学が専門です。その中でも、噴火によって火山から吐き出される火山灰の分布に強い関心をもっています。福島第一原発から放出された放射能の分布は、火山灰に関する私の専門知識を応用してうまく理解することができます。」

考えてみると、米政府が3月16日に、福島原子力発電所の50マイル(約80キロ)圏内にいる米国民に対し、避難を勧告したのは、このようなデータを当時すでに持っていたからかもしれません(記事をみる)。 地図をみると、2μSv/h以上の地域がちょうど半径80キロ圏内に収まっています。

同じ頃、日本政府は、半径20キロ圏内を避難、30キロ圏内を屋内退避の対象としました。ドルは安くなっていますが、アメリカの力はまだまだ強いと思いました。
早川氏が作った汚染地図(クリックすると拡大します)。

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