新年あけましておめでとうございます。マウスのさえずりをどうぞ!

「ピピピッ」さえずるマウス誕生、遺伝子操作で…阪大

以下は、記事の抜粋です。


「ピピピッ」と小鳥のさえずりのような鳴き声を出すマウスを、大阪大の八木教授と内村特任研究員らのグループが作り出した。一緒に飼育すれば、普通のマウスの鳴き声が変化することも確認。言語の進化を探る新しい実験モデルとして期待される。

内村研究員らは、進化の過程を調べるため、突然変異が起こりやすいよう遺伝子操作したマウスを用いて実験。その3世代目で、小鳥のようにさえずるマウスが誕生し、「シンギングマウス」と名付けた。のどの一部がやや細く、同じ形質が子孫に引き継がれることも確かめた。

マウスは痛みを感じた時などに「チュウ」と鳴くが、通常は人に聞こえない超音波で鳴く。一方、このマウスの鳴き声は人に聞こえる音域に限られ、生後2~6か月の思春期に最も頻繁に鳴くとわかった。人で方言がうつるように、このマウスと一緒に育つと、普通のマウスも超音波の鳴き声をあまり出さなくなった。


この記事の「突然変異が起こりやすいよう遺伝子操作したマウス」というのは、ネオ・モルガン研究所が開発した「不均衡変異導入法」を用いているそうです。

不均衡変異導入法」とは、DNA複製時にできるリーディング鎖とラギング鎖の複製メカニズムの違いに注目した技術で、ラギング鎖の修復に関与するDNAポリメラーゼδを改変し、遺伝子の突然変異の発生率を高める技術です。これは、ネオ・モルガン研究所の創業者である古澤満氏のアイディアだそうで、バイオエタノールを高生産する酵母の創出などにも使われているそうです。

お正月にピッタリかどうかわかりませんが、マウスのさえずりを聴いてみてください。

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