新型コロナウイルスは3日間滞留し空気中で3時間生存…弱点は湿度??

新型コロナウイルスは3日間滞留し空気中で3時間生存…弱点は湿度=米で報告書
引用文献もなく、怪しい記事です。以下は、記事の抜粋です。


アメリカの「新型コロナウイルス感染症媒介物報告書」がまとまった。

今後、専門家による内容精査が行われる。その概要が3月11日に公表された。その報告によると、今回のCOVID-19の感染力のしぶとさが想像以上に大きいことが明らかになった。

要約すると、以下の通りである。「COVID-19のウイルスは空気中であれば3時間、プラスチックなどの表面の場合には3日間ほど滞留する」。そのため、「ヒトは空気感染や媒介物による感染リスクにさらされることになる」。

この発見は重大だ。なぜなら、感染者と接触しなくとも、空気感染でウイルスが拡散する可能性がある。今後、専門家がチームを組み、空気感染するのかを確認することになっている。

更にこの報告書によれば「ウイルスは空気中であれば3時間は生存するが、銅製品の表面であれば4時間、厚紙の表面では24時間、プラスチックやステンレスの表面の場合には2~3日にわたって生存すること」が確認された。

その一方、弱点があることも明らかになった。それは湿度に弱いということだ。加湿器を使い、湿度50%でカ氏72度(セ氏22.22度)にすれば、ウイルスの活動が収まることが判明したという。


同じソースに基づく記事では、以下のように書かれています。


研究者たちは、コロナウイルスが空中で最大3時間、(物質の)表面で最大3日間生存できることを発見しました。しかし、彼らは、ヒトが汚染された表面に触れたり、空気中のコロナウイルス粒子を呼吸することで感染することはまだ証明されていないと主張しています。

水曜日に公開されたこの研究では、ネブライザーでCOVID-19を空中に噴霧し、患者が咳をした場合にどうなるかを再現しました。調査結果はまだ査読を経ていませんが、ウイルスが空気中で最大3時間、銅表面で4時間、段ボールで最大24時間、プラスチックとステンレス上で2〜3日間生存可能であることを示しました。

また、研究者は、新規コロナウイルスの生存率が2003年のSARSの流行中に行われた試験の生存率に類似していることを指摘しました。つまり、ウイルスが宿主の外で生きる能力はパンデミックの程度を説明していないことを示唆しています。彼らは、ウイルスの生存率ではなく、COVID-19患者が「発症前または無症候の間にウイルスを放出および伝播する」ことが今回の大流行の原因であることを示唆していると主張しています。


この記事では、湿度については、他に影響を与える可能性がある因子の1つとして書かれているだけです。また、エアロゾル感染を空気感染と訳しています。ということで、この「国際政治経済学者・浜田和幸」という人が書いた「日刊ゲンダイ」の記事は怪しいです。

コロナウイルスに対する温度や湿度の影響は以前に報告がありますが、下のグラフのように、湿度が高ければ生存率が下がるということはありません(記事をみる)。40℃の気温で、50%以上の湿度の場合は生存できないようですが、そんなところではヒトも生存しにくいと思います。

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