「欧米の学生の代わりに論文を書く」ビジネスはどこにでもある

「欧米の学生の代わりに論文を書く」ことがケニアでは一大ビジネスになっている
以下は、記事の抜粋です。


作文の宿題や提出期限が迫っている論文を前に「誰かが代わりにやってくれればいいのに……」と思ってしまった経験がある人も多いはず。そんな宿題を代行してくれる「学術論文代行業(アカデミック・ライター)」という職業が、ケニア共和国に存在します。

ケニアのに住む25歳の大学生メアリー・ムブグアさんは、1カ月間トレーニングしてからアカデミック・ライターの仕事を開始。安楽死の是非を問うエッセイから、宇宙の植民地化についてを説いた論文までさまざまな仕事を請け負って、多い時には1カ月に320ドル(約3万5000円)を稼ぎました。

ケニアの平均年収は約1700ドル(約18万6000円)ほどであるのに対し、腕のいい「アカデミック・ライター」は月に2000ドル(約22万円)も稼ぎ出します。そのため、ムブグアさんのような学生が副業でやることもあれば、専業のライターも存在しているとのこと。

ケニアでの「アカデミック・ライター」は10年以上前から存在する仕事ですが、インターネットの普及によりビジネスが洗練されてからは、需要が急増しているとのこと。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究公正局でディレクターを務めるトリシア・ベルトラム・ギャラント氏は「これは大きな問題です。対策を講じなければ、すべての認可大学がただの卒業証書印刷所に成り下がるでしょう」と述べて、危機感を募らせています。アメリカでは17の州で論文代行が違法として取り締まられていますが、摘発されることはほとんどなく、もし摘発されても処罰は軽いのだとのこと。

学術論文に関する不正行為としては、過去の論文を盗用する剽窃ひょうせつがありますが、こうした行為は「剽窃チェッカー」などで簡単に見抜くことが可能です。しかし、「アカデミック・ライター」が作成した論文やエッセイは完全にオリジナルなので、見抜くことは非常に困難です。


このようなビジネスは既にだいぶ前から日本にもあります。ルールはアメリカよりも緩く違法ではありません。「卒業証書印刷所」に成り下がった大学もたくさんあるはずです。論文だけで資格を与えるのではなく、プレゼンと厳しい質疑応答で審査すべきですが、そんなことができる大学は少ないと思います。

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